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YOU and IZUNOKUNI(あなたと伊豆の国) 第19回

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静岡県伊豆の国市

一柳(いちやなぎ)凌弥(りょうや)さん
伊豆の国市消防団員

■地域を知っているから、できることがある
「消防団に入って良かったです」。そう笑顔を浮かべるのは、昨年3月に伊豆の国市消防団第8分団に入団した一柳さん。平時には地域の家々に新聞を配り、有事には消防団員として出動する期待のルーキーです。
入団のきっかけは、ある先輩団員が消防団について熱心に教えてくれたことでした。「初めは、全く知らないところに入っていく不安がありました。でも、すぐに団員みんなと仲良くなり、今は自分を誘ってくれた人たちに感謝しています」と楽しそうに話す一柳さん。
その一方で、団員に同世代が少ないことに寂しさもあるそう。自身の経験からも、若い世代をはじめ多くの人に消防団活動について知ってもらわなければと、一柳さんは考えています。「プロの消防士も大切ですが、地域のことを一番知っている消防団員を絶やしてはいけません」と力強く語ります。昨年11月、初めて参加した消防フェスタでは地域住民とのふれあいも体験。「消防団の普段の活動は目立ちませんが、イベントにはたくさんの子どもたちが来場していました。この中から未来の消防団員が誕生するかもしれないと思うと、気が引き締まる思いでした」。そこには、入団当初の気弱な一柳さんはいません。
伊豆の国市に住んでいるからこそ消防団に入り、続けることができているという一柳さん。「消防団活動は人の命に関わる場面もあり、大変だと感じることもあります。しかし、伊豆の国市の皆さんからかけてもらえる温かい感謝の言葉に、いつもやりがいを感じています」。
今日もまた、一柳さんたち消防団員によって、伊豆の国市の安全と安心が守られています。

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