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自治体の皆さまへ

はばたけ 平和への思い(1)

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静岡県小山町

7月26日~28日の3日間、平和教育の一環として、各校代表中学生6人が広島市内の歴史的遺産や文化財等を見学しました。
今月号では、中学生たちが原爆被災地である広島を見聞し、平和の大切さや命の重みについて考えたことを町民の皆さんにお伝えします。

「核兵器の廃絶が、世界平和への唯一の道」

◆北郷中学校 岩田 紗瑚
私は、広島平和学習に参加して、とても多くの体験をすることができました。今回、「平和について一から考え直し、自分の感じたことを伝え、広める」ことをテーマに参加しましたが、原爆について今まで知らなかったことを知ることができ、とても良い経験になるとともに、興味を持ちながら学習することができました。
被爆者の体験講話では、原爆の被害や投下直後の人々の様子など、原爆の実相を知ることができました。被爆者の飯田さんは、爆風で吹き飛ばされ生き埋めになった被爆当時のことを今でも夢に見るそうです。教科書では知ることができない被爆者の方の気持ちを知ったり、平和への道のりを考えたり、いろいろな事を初心に戻って考えることができました。また、本川小学校や袋町小学校の平和資料館には、実際に溶けたガラスや当時の人々が書き残した伝言などが残されており、そうした展示物から原爆のもたらす悲惨さを感じ取ることができました。
今回の平和学習では、私のテーマの様に平和について一から考え直すことができました。多くの人に平和とは何か、原爆が投下された「あの日」に何が起きたのかを伝えていきたいと思います。

◆須走中学校 吉村 学斗
僕は、正直なところ事前学習や被爆者の体験講話だけでは、どうしても「原子爆弾」の恐ろしさを実感することはできませんでした。それは、現在の広島は自然や緑も豊かで、とても発展していたからです。しかし、そんな考えを一瞬で払拭してしまった建造物がありました。それは、「原爆ドーム」です。もちろん、写真では何度も見たことがありました。しかし、写真ではほとんど見ることがない場所に恐怖を覚えました。それは、内部に残る当時のままのがれきや地面です。原爆ドームの内部に散乱している被爆当時のがれきや地面を見た瞬間、この広島という地に原子爆弾が投下されたという事実を受け入れることができ、当時の広島や長崎で被爆された人々の恐怖が少しわかったような気がしました。また、原爆ドームだけでなく、本川小学校や袋町小学校の平和資料館に残されている遺構にも被爆当時の様々なものが残されており、そこでも当時の人々の思いを感じ取ることができました。
広島の平和学習は重い経験ですが、こうした経験はとても貴重な機会だと思います。だからこそ、多くの人に原爆の恐ろしさや平和の尊さを伝えたいと思いました。今回の広島平和学習は、とても貴重で重い、そしてとても考えさせられることが多い体験でした。

◆須走中学校 岸野 樺恋
第2次世界大戦で亡くなった日本人は、約310万人と言われています。そのうち、原子爆弾により亡くなった方は、広島で約14万人、長崎で約7万人です。こんなにも多くの犠牲者を出した原子爆弾は、広島・長崎だけでなく日本や世界にどのような影響を与えたのかを知りたいと思い、広島平和学習に参加しました。
今回の広島平和学習を通して、原子爆弾の恐ろしさや世界に与えた影響、そして平和の尊さを学ぶことができました。1日目には、広島で被爆された方の体験講話を聴くことができました。お話の中には、平和な現代を生きる私たちが想像することができないような、辛く苦しい様々な体験がありました。その中でも一番印象に残っているのは、「核兵器が無くならないと、世界は平和にならない」という言葉です。私は、この言葉にとても納得しました。これから先の未来で、核兵器が無くなることで救われる命はとても多いと思います。原爆投下から80年近く経った現在、被爆体験のお話ができる方が減ってきているそうです。そんな中、今回被爆体験についてお話を聞けたのは、とても貴重な体験だったと思います。
私は、今回学んだことを多くの人々に伝え、この過去の出来事を忘れないようにしようと思います。

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