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島田人 Shimadajin File #135

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静岡県島田市

■制服姿で旗を振り、子どもたちを見守る役目を担う
島田市交通安全指導員会 元会長
茂川仲雄(もがわなかお)さん(川根町家山)

旧川根町時代から30年間にわたり、交通安全指導員として地域の子どもたちの登下校を見守ってきた茂川さん。3月に指導員会の会長職を退いた現在も、毎朝街頭に立ち、活動を続けています。

■指導員生活の始まり
交通安全指導員としての活動は、消防団を退団したばかりの頃、周りに勧められたことから始まったと当時を振り返ります。
「16年ほど続けた消防団員を引退した平成4年頃、周りからの勧めもあり、指導員生活が始まりました。当時は自分の子どもも幼く、『自分の子どもを見るつもりでやってください』と言われ見守り活動をしていました。同じ交差点に、何人か交代で立っていましたね。年代は、36歳から50歳くらいまで。みんな、現役で働いている人たちでした。その後、他の役目を任されることもありましたが、その中でも現在まで続けてきたのが指導員の活動です」

■交通安全教育の大切さ
自身がいた現場では、一度も交通事故が無かったと活動を振り返る茂川さん。改めて大切に感じるのは、小さい頃から交通安全についてしっかり学ぶことだと言います。
「交通安全指導員として、朝の見守りの他に、子ども自転車大会や交通安全教室も手伝っています。実際に目の前で事故が起きたことはありませんが、速度の速い車や、停止線できちんと止まれていない車を多く見ます。しかし、私一人で自動車の動きや運転手の意識を変えることは、なかなか難しい。だから、歩いている子どもを中心に見て、注意をするようにしています。交通安全教育を小さい頃からしっかりすることで、将来危ない運転をしないように成長してほしいですね」

■活動の喜びと課題
「うれしかったのは、子どもたちの笑顔を見たときやあいさつが返ってきたとき。指導員活動で市内外に知り合いが増えたことも、喜びの一つですね。最近は、どこの自治会でも見守りをしてくれて、自分が始めた頃より、子どもを守る活動が増えてきたと感じます。後継者問題はありますが、自治会の協力で今年は新たに約10人の指導員が任命されました。これからの人には、『大変じゃないよ、毎日じゃなくても良いから、ぜひ参加してほしい』と伝えたいです。今後は、できるだけ若いうちに入ってもらい、自分たちの地域は自分たちで見守れるようにできたらいいですね。また、制服に抵抗がある人もいるかもしれませんが、制服を着た人が立っているだけでも、運転手への注意喚起になります。私は今後も、健康な限り続けていきたいです」
子どもの安全を願って長い間、指導員活動を続けてきた茂川さん。これからも、優しいまなざしで地域の子どもたちを見守ります。

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