文字サイズ
自治体の皆さまへ

島田人 Shimadajin File #136

25/26

静岡県島田市

■地域自慢の祭りを未来につなぎ、蓬莱橋ににぎわいを
蓬莱橋ぼんぼり祭り実行委員会 会長
松本明弘(まつもとあきひろ)さん(横井四丁目)

橋の欄干を彩るぼんぼりが、来場者を魅了する「蓬莱橋ぼんぼり祭り」。今年で30回目の開催を迎えました。5月から実行委員会の会長を務める松本さんは、ぼんぼり祭りを通して、蓬莱橋に多くの笑顔を生み出します。

▽立ち上げは手探り状態
長年、祭りの運営に参加する松本さん。初期の様子を振り返ります。
「第1回の祭りが開催されたのは平成6年。蓬莱橋に感謝の気持ちを込めた祭りを開催したいとの思いから、私の父が有志を集めて始めました。その頃の父は、開催に向けた許可申請などで、忙しく各方面に出向いていたことを覚えています。当初は、今のようなステージ展が無く、橋上を舞台にした能や、ぼんぼりを背負って橋を歩く『ぼんぼり行列』などの趣向を凝らした催しでした。前例のない祭りを作り上げた、当時の運営者には頭が下がります」

▽広がる地域の支援の輪
第4回から祭りの運営に携わった松本さん。開催を重ねると地域に根付き、協力者が増えていったと話します。
「第4回からステージ展がスタート。出演者が十分に集まらず、空いた時間にはカラオケ大会をやったこともありました。それが今では、2日間のステージが出演希望者でいっぱいに。1組あたりの出演時間を短縮して、より多くの団体に出てもらえるよう調整しています。また、企業からのサポートも拡大。昔に比べると現在は2倍近くになり、今年は約85の企業にご協力をいただきました。コロナ禍を経て厳しい状況にもかかわらず、支援いただけることは本当にありがたいですね。地域を盛り上げたいという皆さんの思いを大切にして、今後も開催していきたいと思います」

▽地域の活気をいつまでも
松本さんは、今後の祭りへの思いを語ります。
「今年も、多くの人の協力を得て、盛大に開催することができました。200枚の絵で彩られたぼんぼりを飾ると、会場は一気に華やかに。ステージでは多彩な演目が、多くの人を楽しませてくれました。
今後の課題は、このにぎわいを継続させること。残念なことに、祭りの運営を担う実行委員会の会員は、年々減少しています。ピーク時には70人程度いましたが、現在は半数ほどに。高齢化も重なり、今後はさらに運営が厳しくなることが予想されます。しかし、先輩方が作り上げた祭りを、終わらせるわけにはいきません。これからも蓬莱橋のにぎわいが続くよう、来場者と出演者の双方が楽しめる祭りを開催していきます」
地域に根付き愛されるぼんぼり祭り。松本さんたちの手によって、これからも蓬莱橋は笑顔であふれます。
※「蓬莱橋」の「莱」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU