◆食のまちおまえざき
地域の産物を活用して風土にあった食べ物として食べ継がれてきた郷土料理。
御前崎で食べられてきた「ガワ」に焦点をあてます。
南北に長く、山、川、海という自然に恵まれ、四季折々の豊かな食材を楽しむことができる日本。地域によって異なる風土や暮らしの中でその土地独自の食文化が育まれてきました。
2013年には「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録され、日本の食文化は世界から注目されています。
郷土料理とは、その地域に根付いた産物を使い、独自の調理方法で作られ、広く受け継がれている地域固有の料理のことです。
『ガワ』
◆由来
御前崎市の郷土料理といえば「ガワ」。ガワは、生ガツオやタマネギ、キュウリ、梅干し、大葉などを刻んで、味噌と共に水に入れる「冷やし味噌汁」で、漁師がカツオ漁に出た際に船上で作ったのが始まりとされています。
氷を入れ、味噌を溶かそうとかき混ぜるときに「ガワガワ」と音がすることからガワと呼ばれるようになったといわれ、夏の食卓によく並びます。
◆調理法
▽材料(5人分)
・カツオ(生食用) 400グラム
・タマネギ 1/2個
・キュウリ 1本
・大葉 5枚
・ショウガ 1片
・梅干し 3個
・葉ネギ 5本
・味噌 40~70グラム
・水 400CC
・氷 15個位
◆作りかた
1.カツオをみじん切りにしながら出刃包丁でたたく。
2.タマネギは薄切り、キュウリは輪切り、大葉・ショウガは千切り、葉ネギは小口切りにする。
3.1に味噌と種を取った梅干しを加え、一緒にたたく。
4.カツオとなじんだら氷水でのばす。刻んだ野菜を浮かべて彩りよく盛り付ける。
※2019年7月号「御前崎を食べよう」掲載レシピ
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