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お茶の未来創造Vol・6

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静岡県掛川市

■「掛川茶を海外へ」輸出から見る茶業振興の可能性
季節が変わり、掛川では新茶の時期を迎え、茶業に関わる方たちは繁忙期を迎えます。しかし、消費者の急須(きゅうす)離れにより、生産者の収入を支える一番茶の需要が減少しています。かつて活況であった茶市場の取引も、過去のものになりつつあります。
国内の消費が苦境の中、いま注目されるのは海外への輸出です。

○緑茶の輸出は今後も拡大の予想
緑茶の輸出は、海外での健康志向の高まりや抹茶ブームにより好調となっています。輸出量、輸出額ともに右肩上がりで、今後も拡大していくことが予想されます(令和4年の緑茶輸出額は過去最高の219億円)。
特に菓子や健康食品に使用される粉末状の緑茶(抹茶や粉末緑茶)の需要が高く、輸出額の67%を占めています。

○輸出の取り組み強化が活性化の鍵
国内の緑茶消費が縮小する現在、好調な輸出の取り組みを強化することが茶業活性化の鍵となります。しかし、輸出に対応する掛川茶の生産は、満足いくものになっていません。海外で求められるオーガニック茶の生産は徐々に増加していますが、さらに拡大していく必要があります。
また、掛川茶の主流は「深蒸し煎茶」ですが、海外で需要の高い抹茶の原料となる碾茶生産は、まだ充分なものではありません。
今、掛川の茶業は、国内の消費拡大を図りつつ、輸出に対応する生産体制を確立することが求められています。深蒸し茶だけではなく、さまざまな需要に対応する茶生産実現に向け、産地が一丸となって改革を進め、茶の未来を創造するときとなっています。

問合せ:お茶振興課
【電話】21-1216

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