■考えよう 感染予防対策
新型コロナウイルス感染の拡大により多くの感染予防の対策が行われてきましたが、どの対策にどのような効果があるのか分からないことも多くなっています。各自の感染対策がどのようなことに効果があるのか考えてみましょう。
○せき・のどの症状ではマスクをしよう
マスクはのどや上気道感染の際に使用します。特にせきをしてウイルスなどを吐き出す側では相対的に高い効果が示されています。ほかの人に移さないためのマスク使用・せきエチケットが重要です。飛まつ感染の場合には、マスクをしていることで移されないような予防効果を認めています。予防効果は不織布マスク1枚でも認められますが、隙間を少なくするつけ方が必要とされます。
○ノーズピース(金具)がついている方を上側にして装着し、ノーズピースを鼻の形に合わせて固定。
(ポイント)
・ゴム紐を緩めない
・鼻を出さない
・顎まで覆う
○手洗いは胃腸炎予防に
手洗いは多くの感染症に効果がありますが、特に下痢・吐き気といった消化器症状の場合に行うことが推奨されています。特に感染力の強いノロウイルスで効果があり、ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを2回繰り返すのが良いとされます。手は口に菌が入りやすい部位なので、清潔を保ちましょう。
○手指消毒はウイルス次第
アルコール消毒は、コロナウイルスやインフルエンザウイルスといった上気道感染のウイルスには比較的効果がありますが、ノロウイルスやロタウイルスという胃腸炎を起こすウイルスには効果が乏しいとされます。予防できないこともあるので、手洗いなどと併用しましょう。
○忘れがちな換気
コロナウイルス感染症はエアロゾルと呼ばれる細かい粒子となって空気中を漂い、伝ぱしていきます。エアロゾルは空気に漂う時間が長く、離れた場所でも届く危険性があります。エアロゾルが多くたまることが感染しやすくなる要因といえます。その予防には“喚気”が重要です。エアロゾルのたまる環境を避けることが感染予防には重要となります。
感染症の予防には、どの対策もおのおのに効果があるところ、ないところがあります。複数の予防対策を行うことで、感染症にかかりにくい生活を目指しましょう。
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