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久保田市長の全力投球(第25回)

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静岡県掛川市

■1400ショック「多死社会」を考える
最近見た数字の中で最もショックだったのが1400人。この数字、なんだか分かりますか。

○死者数の増加とその影響
これは昨年掛川市でお亡くなりになったおおよその人数です。近年は1200人前後で推移していましたので、過去最高です。掛川市だけでなく、日本全体でも昨年は156万人が亡くなり、年間死者数が最多となっています。国立社会保障・人口問題研究所によると、死者数は今後も2040年のピークに向けて増え続けるとのこと。10年後には団塊の世代が85歳を迎えることを考えると、まさに「多死社会」が目の前にあると言えます。
市内では葬祭会場が増えつつありますが、「多死社会」は私たちの暮らしに多くの影響を及ぼします。
・火葬予約の長期化
・家族介護の増加
・福祉、医療分野の担い手不足
これらに加え、相続件数とともにいわゆる「負動産」の増加も懸念されます。死者数が増加すれば相続件数が増加するのは当然ですが、処分が難しい不動産の相続も増えそうです。例えば、住む予定のない住宅や築年数の古いマンションなど手放したくても売れない、貸せない物件が増加すると見込まれます。この一部は空き家の増加にもつながります。

○遺贈寄付とエンディングノート
先日、相続財産を地域や非営利団体に寄付(遺言で指定)する「遺贈寄付」の協定を金融機関などと結びました。相続財産の一部、例えば10万円で地元の学校や図書館の蔵書の寄付に充てることが可能です。遺贈の検討と併せ、「負動産」とならないように家族間で話し合いが行われることを期待しています。掛川市では、来年度、終活のための「エンディングノート」の改定を予定し、豊かな人生や充実した老後生活をサポートしていきますので、ぜひお役立てください。

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