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空き家の利活用を考えよう

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静岡県掛川市

少子高齢化による人口減少や既存の住宅・建築物の老朽化などに伴い、全国的に「空き家」が増加しています。空き家の中には利活用の方向性が定まっていないものが多く、日常的な管理が不十分となっているものもあります。今回は、空き家を改装し、利活用している実例をご紹介します。また、空き家を持っている方向けの予防や利活用手段も紹介します。

○空き家をパン屋に改装
西之谷(中地区)ののどかな風景の中に非日常を味わえるパン屋さんがあります。店主は濱田弘子さん。北海道でケーキ教室の講師などを務めながらパン作りを独学で学びました。以前から山間部ののんびりとした環境で地域密着型のパン屋を開きたいと考えていたため、大病を乗り越えたことを機に移住。大家さんの協力で空き家の一部をパン屋に改装しました。

○空き家バンクから掛川へ
奥静岡や川根本町といった県内の山間部で空き家を探していましたが、NPO法人かけがわランド・バンクのホームページに掲載されている「空き家バンク」を見て、連絡しました。
家の間取りが祖父母の家に似ていたことと、近所の人たちの人柄が良かったことが決め手となりました。
話し合いは、大家さんやランド・バンクの協力で、スムーズにいきました。

○集いの場を目指す
濱田さんはパン屋を通して、誰でも相談できる「駆け込み寺」のような居場所づくりを目指しています。今では地元の集いの場にもなっています。「ここは自然が豊かで気持ちにゆとりが生まれる」と話します。

○空き家活用の3つのポイント
濱田さん流、空き家活用のポイントを紹介します。(1)近所の方との関係構築は自ら踏み込むこと(2)足を運んで現場を見ること(3)空き家活用のイメージを大家さんと事前に話すことです。

■3つの空き家対策
◆予防
○権利関係(登記など)を確認する
住まいが誰の所有になっているか確認しましょう。
令和6年4月より、相続登記の申請が義務化されますので専門家に相談しましょう。

○誰に引き継ぐか決めておく
空き家になった場合に備え、誰に引き継ぐのか決めたり、売却などの利活用について考えておきましょう。家財の整理も大切です。

◆管理
○定期的に状態を確認する
空き家は老朽化が早い傾向にあります。状態を確認し、通気・換気や敷地内の除草や庭木の剪定(せんてい)などの手入れを行いましょう。

○近隣に連絡先を知らせる
近隣の方は、所有者の連絡先が分からない空き家に不安を抱く傾向があります。連絡先を知らせておくことも管理の一つです。

◆利活用
○売却する・賃貸に出す
住む予定がないときは、「売却する」「賃貸に出す」などの利活用を考えましょう。

○解体する
老朽化などによる破損がひどく、維持管理が困難な場合は、建物を解体して、土地の利活用を考えましょう。

■「空き家バンク」に登録してみよう
「空き家バンク」は、空き家を売ったり貸したりしたい人と、居住するための空き家を探している人をマッチングする制度です。

○空き家の
・所有者…物件の登録を申し込み
・利用希望者…気に入った物件の利用を申し込み

下見や相談も可。契約時は、宅地建物取引業者が仲介するので安心です。
登録方法などの詳細については、本紙の二次元コードからご覧ください。

■空き家、空き地なんでも無料相談会(予約制)
みなさんが抱えているお悩みに、NPO法人かけがわランド・バンクの専門家(司法書士、行政書士、宅地建物取引士、税理士、一級建築士、建物診断補強相談士、土地家屋調査士など)が無料で相談に応じます。
・8月20日(日)大須賀中央公民館
・10月22日(日)大日本報徳社
申込方法:かけがわランド・バンクにご連絡ください
【電話】64-3121(平日午前10時~午後4時)
【FAX】64-3122【メール】info@kakegawa.lb.jp
※FAXとメールは相談内容を明記してください。

問合せ:都市政策課
【電話】21-1152

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