地域おこし 協力隊通信 Vol・13

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■掛川の郷土料理「芋汁」
みなさんは、掛川の郷土料理と言ったら何を思い浮かべますか。私は真っ先に「芋汁」を思い浮かべます。
芋汁は、ただ自然薯をすったとろろとは違い、さばからだしを取ったおみそ汁をすり下ろした自然薯に混ぜた料理です。さばから取るだしと香り、みそ仕立ての味に、より一層ご飯が進みます。
調べてみると、芋汁は市内に限らず遠州地域で広く食べられているようです。ご家庭によってはさばに限らず、かつお節や干ししいたけでだしを取るという方や、具材にシーチキンという変わり種を入れて「いつもの味」としている方もいるようです。同じ「芋汁」にも、それぞれの家庭の味があるのだと知りました。あなたのご家庭の特徴は、何ですか。

■芋汁の好きなところ
「私芋汁大好物です!」と公言していたところ、何度か地域の方にご自宅での芋汁パーティーにお招きいただいたことがあります。芋汁は大人数で食べるからこそ美味しく、楽しく食べられるパーティー料理の一つではないかと思います。各地域で郷土料理は山ほどありますが、大人数で囲って食べるパーティー料理のようなところが、とてもいいと思いました。
また、芋汁についてのエピソードを聞くことも好きです。「普段は台所に一切立たない旦那が、芋汁のときは揚々と自然薯の毛を焼いたり、芋をすったりするの。だから私はおみそ汁とご飯の用意をすればいいだけで手間いらずなの」という奥さんの言葉や、「子どもの頃から、すり鉢を押さえるのが僕の仕事だった」という男性のエピソードもまた、印象的です。
今年も少しずつ秋が近づいてきます。今年は何回芋汁を食べることができるでしょうか。それぞれのご家庭の味を、そのご家庭での思い出やエピソードを聞きながら舌鼓を打つ。そんな時間が今から待ち遠しいです。

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