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自治体の皆さまへ

~食事・治療・歯・薬・介護を考える~教えて!健康のコツ

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静岡県掛川市

小笠医師会その57

■男性の更年期を知ろう
○男性にもある更年期
更年期といえば、昔は女性特有の症状とされていましたが、昨今は男性でも悩みの種になるようです。テレビ番組などで話題になると、自分もそうではないか、そうに違いないと言って受診される方が増えます。
女性の更年期は、閉経の前後、最近では50歳を挟む前後数年間ということが多いようですが、男性の場合はもっと後、50代後半から60代前半くらいが多いと言われています

○症状とストレスの影響
性機能の低下、筋力の低下、疲労感、自律神経のさまざまな症状が出ることが多いようです。さらにはうつ症状や不眠などの訴えもあります。
人間も動物ですから、生殖期間を過ぎると、そのための臓器は機能低下します。男性ホルモンは一般に低下してきますし、前立腺も組織変化を起こして、肥大症やがんなどの病気が多くなります。排尿障害を自覚するのはかなり時間経過してからですが、体の変化は40代から始まっているのです。
ただ、多くの症状は、ホルモンの値だけで生じるわけではなく、家庭や社会の中での過ごし方にも関係します。定年退職の時期が迫ってきたり、第2の人生に決まった目標がなかったり、子どもが独立して、家庭が縮小したりするなどのストレスを感じることも大きく影響しています。

○気になったらまずは受診
受診されて、まずはうつの傾向がある場合には、メンタルクリニックなどでの相談をお勧めすることもあります。また、生活習慣病などが隠れていないかも検討します。その上で、男性ホルモンを検査することが多いのですが、中にはその結果が基準値内にあることを確認するだけで気持ちが落ち着く方もいます。
実際には、男性ホルモンだけでなく、その他のホルモンのバランスなども関係するのですが、数値が低いという方には、ホルモン補充療法(筋肉注射)をしばらく試してみる場合もあります。数回の治療で元気が出て、終了となる方もかなりいます。
診断、治療は個々に異なりますので、気になる方は一度ご相談されてみると良いでしょう。泌尿器科、心療内科などで対応可能です。


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問合せ:小笠医師会
【電話】23-4372

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