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自治体の皆さまへ

森町を語る会2023〈 新たな時代に向けたまちづくり 〉 (2)

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静岡県森町

((1)の続き)

■[トークテーマ その3] 今後、若者が森町に定住していくための要素は
□古木さん
外から入って来る側としては、地域の方たちとうまくやっていけるかということが一番大きな不安要素だと思います。地権者の方や地域の方が、移住者をすごく歓迎しているのが分かる、知れる機会が必要かと思います。森町には、農業や林業など、魅力的な部分がすごくあると思うので、そういったことをやりたい人に向けて、もっと情報発信したら良いかと思います。これから移住してくる人たちの良いモデルになれたらと思います。

□杉浦さん
森町に移住を考えている人は自然の環境や里山の生活に興味がある方が多いと思います。しかし、移住するには、住む家と仕事が必要です。現在、貴重な古民家が次々と荒れています。手遅れになる前に、町の財産として少しでも住める環境に直していけたら良いかと思いました。仕事については、自然環境に興味のある人が再生する、環境保全などの仕事がもっとたくさんあると良いと思います。

□南さん
移住者を受け入れるとなると、多様な考えがある人が住んでいくことになることを理解してほしいです。私の夫は海外出身で、日本に来て10年になります。海外だと別に感情的に相手が嫌いだから違う意見を言うとかではなく、本当に意見をぶつからせることがよくあります。それは相手の方、周りの方が嫌いなわけではなくて、自分の意見を素直に伝えているだけです。そのことを心に留めて移住者に合わせる、近づける努力もしていただけるとうれしいです。例えば、自治会費です。横浜にいたときは世帯数も違いますが500円ぐらいでした。それから、子育てのサポート面では、気軽に一時預かりができるサービスがあるとうれしいという声を聞きます。森町に親戚がある方は家族の支援があると思いますが、移住となるとそうはいかないです。最後に空き家についてですが、車を運転しながら色々な空き家があると拝見しています。難しい点もあると思いますが、もっと空き家をオープンにして、色々な方がアクセスできるようにしていただけると大変うれしいです。

□髙橋文子さん
移住フェアと同時に、就職フェアも行っていましたが、森町の企業は1件だけでした。企業のホームページで人材募集などを探してみましたが、なかなか見つかりませんでした。仕事の面でも企業に見学に行けるなどの情報があると良いと思いました。ワークライフバランスが大事だと思っています。仕事も無理せず、生活を大切にする、ライフステージに寄り添うような提案ができれば移住促進につなげられるかと思います。若者の期間就労、忙しい期間だけ若者が色々な場所で転々とアルバイトというか、仕事をするのは結構各地で行われています。その方たちが泊まれるような宿泊施設が必要だと思います。

□齋木さん
受け入れ側としては、色々な方がいるというのを知っていなくてはならないと思います。昔ながらの考えの方もいるので、そこをうまく町内会の中でつなげていく必要があります。先ほど、髙橋さんが言われたように移住する方の仕事の部分まで、少し踏み込んでサポートしてあげるとだいぶ変わってくるのかなと思いました。あとは、その地域の人と交流することが大事です。地域の行事に参加していただければ、理解はどんどん深まっていくと思いますし、そういったところに参加していただけると、お互いに認め合うようになってきますので、積極的に行事に参加していただけると良いと思います。

□髙橋均さん
移住希望で来る方には「何がやりたくてここに来るの」と聞きます。それが第一です。逆に言うと、何かやりたいことがなくて来られても受け入れ側は困ってしまいます。移住された6軒の皆さんは本当に個性豊かな皆さんで、職業は違うし、感覚的にも違うし、年齢も違います。それでも、中村にいて違和感がないです。若い人たちが入って来ると、何となく活気づいてきます。そういう流れをつくるために、先にいる私たちが間に入ることで、クッションとなり、地元の人たちの考えを伝えたり、地元の人たちに投げかけたりする形ができています。中村では、移住者がたくさん来てくれて皆さん楽しく生活しています。今後もずっと続けていきたいと思います。あと、地元になれるには慌てなくて良いと思います。

□南さん
髙橋さんのような方がいるとすごく心強いと思いました。私も色々な面で関われるように、自分もアンテナを立てていく歩み寄りが必要だなと思いました。自分に何ができるかというと、すぐに答えは見つからないですが、まずは会ったら挨拶をするように心掛けたいと思いました。

□町長
ありがとうございました。大変貴重なご意見をたくさんいただきました。移住された皆さんから、多様な価値観、多文化共生ということも、もっと進めてもらいたいというご意見もありましたので、町として、これまであまり取り組んでこなかったところですが、これからの時代、多文化共生を町が率先して進めていかなければならないと思いますので、町民の皆さん、地域の皆さんもそういった気持ちで、温かく受け入れていただければと思います。また、子育て、仕事のことについても、いつも課題として伺っています。こちらについても少しでも良い形にしていきたいと考えているところです。

*ご出席をいただいた皆さん、どうもありがとうございました。皆様方のご意見等を参考にしながら、今後の町政に努めていきたいと考えています。

問い合わせ先:役場企画財政課広報統計係
【電話】85-6306

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