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森町を語る会2023〈 新たな時代に向けたまちづくり 〉 (1)

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静岡県森町

テーマ「移住定住の促進と町の魅力発信~選ばれる森町を目指して~」

令和5年度町の広聴事業「森町を語る会」は、テーマを「移住定住の促進と町の魅力発信~選ばれる森町を目指して~」とし、森町に移住されてきた方と移住者を多く受け入れている町内会の代表の方と意見交換を実施しました。
また、今回は4年ぶりに一般傍聴者を入れて開催することができました。その概要を紹介します。

今回の語る会では、森町に移住されてきた方((1)髙橋文子さん(2)南翔子さん(3)杉浦大樹さん(4)古木大介さん)と移住者を多く受け入れている町内会の代表の方((5)髙橋均さん(6)齋木薫さん)の6人がそれぞれ体験談を発表し、意見交換が行われました。

・11月30日(木)開催
・参加者62名
・文化会館 小ホール

■[トークテーマ その1] 移住先を森町に決めた理由は
□髙橋文子さん
昨年12月、城下に引っ越してきました髙橋文子です。元々田舎暮らしに興味があり、東京では飲食業や様々な仕事を行ってきました。自分で作った野菜でおいしい物を作り食べたいという思いが強くなり、移住を考えました。森町との出会いは「静岡まるごと移住フェア」という東京で開催された移住フェアに参加したことでした。そこで初めて静岡県に森町があることを知り、私の母が幼少期に掛川に住んでいたこともあり、何度か森町に遊びに来たり、田植えをしたりするなど様々な体験をすることで移住後のイメージを固めることができました。空き家を貸してくれた大家さんの気さくで温かい人柄にも親しみが湧き、移住を決めました。

□南さん
横浜から西俣に引っ越してきました南翔子です。もう4年が経ちました。夫がこの近くの企業に勤めていたため、彼が寮を出るときにどこに住もうかという話になり、彼の友人である、地域おこし協力隊の方を伝って今の西俣の古民家にたどり着きました。神奈川での生活は、四六時中働いて心に余裕もない、人と関わることもしたくてもできない状況でした。森町での生活は真逆で、自然が豊かできれいな場所で何か心が落ち着き癒されます。近所の方や様々な方と関わりを持ちながら生活しています。

□杉浦さん
今年の4月に西俣に家族で移住してきました杉浦大樹です。自分たちで自給する里山生活がしたいという思いから移住してきました。出身は愛知県ですが、山が好きで、前住んでいた所は岐阜県郡上市という標高が高い場所で、冬が長く除雪にエネルギーを使い、作物が年の半分ぐらいしか作れない土地でした。森町は温暖な気候で、1年中野菜や果樹を育てられるし、過ごしやすいと思っています。妻の出身が浜松だったこともあり、近くで移住先を探していたときに、山林と田畑、古民家付きの物件を紹介していただき、思い描いた生活ができると思い、移住を決意しました。

□古木さん
飯田地区に妻と子供2人で住んでいる古木大介です。私の場合は、森町でお店をやりたいということが第一の目的です。そのお店が一宮に11月1日に完成し、オープンさせていただきました。私自身は旧浜北出身で、小さい頃からよく森町には川遊びやアクティ森に遊びに来ていて、自然がたくさんあって、すごく好きなところでした。大阪でお店をやっていましたが、Uターンするにあたり、旧浜北でお店を開くより、森町の自然と自分たちの生活とのバランスが程良いところに魅力を感じて移住しました。お店の場所探しでは、役場の方や地域おこし協力隊の方にも協力をいただきました。そのような人柄や温かさも理由の一つです。それから、森町には小國神社をはじめ、観光名所は多くありますが、食事や休憩をする場所が少ないなと感じていました。魅力的なこの地で、お店をやりたいと思ったのが理由です。

■[トークテーマ その2] 移住者を受け入れる側の立場は
□髙橋均さん
中村町内会、町内会長の髙橋均です。世帯数は18軒、そのうち6軒が移住者です。私も33年前に森町に移住してきました。現在67歳。34歳の時に、有機農業、無農薬、化学肥料を使わないという農業をやりたくて森町に来ました。当時は、商工観光課の課長さんに探していただき、2年かけて築34年の古民家を偶然見つけることができました。現在は、定住推進課があるおかげで、仲間内みたいな形で地域おこし協力隊の人たちもすごく円滑に動いてくれて、行政が動いて相談に来る、そして地域が連携する。行政と地域が連携する形を町長さんがつくってくれたおかげで、世帯数が徐々に増えてきています。

□齋木さん
鍛治島町内会の齋木薫です。世帯数は48軒、そのうち3世帯の方がここ3年で、移住をされました。それ以前だと2世帯ぐらい。やはり、定住推進課があるというのは非常に大きいと感じています。コーディネーターの岩瀬さん、地域おこし協力隊の皆さん、そういった方が一緒につながりを持っていただくことは本当に大事だと思うし、これからもお願いしたいと思います。私としては、移住をしてくれる方と、地元をつなげる役割の部分を少しでもできればと思っています。最近移住してくれた方は若い方ばかりですが、地域のことにも一生懸命参加してくれますし、農業もやってくれていて本当に助かっています。この他には、地権者の方に理解してもらうためにも、その地域の今までのお付き合いが大事かと思います。上水道が引かれていない地域では、沢に水が無ければ断水になる場合もあるということを事前に話しておく必要があるかと思います。

((2)へ続く)

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