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自治体の皆さまへ

森町地域包括ケア講座 No.8

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静岡県森町

■ばね指〜指のひっかかりの原因です〜
手指には、先端から第1関節、親指以外には続いて第2関節、そして5指の全ての付け根にも関節があります。それぞれの関節が曲がるのは、手指を曲げる筋(すじ)や腱(けん)が骨を引っ張るからです。手指を器用に効率よく曲げたりするため、腱は腱鞘(けんしょう)というトンネルを通ります。女性ホルモンの変化や、手指の使い過ぎによる刺激により、腱および手指の付け根の関節の腱鞘が腫れることがあります。すると腱が腱鞘の通過障害を生じ、手指が曲がりにくくなったり、曲げる時カクッとなったりして、その後伸びなくなるのが「ばね指」です。
「ばね指」は、手指を安静にすれば症状は落ち着きますが、手指を使わず生活するのは至難の業です。治療として、まずは手指の付け根の関節の腱鞘や腱の腫れを抑えるためにステロイドの注射を行います。ステロイドの注射で半数以上の患者さんは症状が取れます。ただし、ステロイド注射は頻回に受けると、時々腱が切れてしまうことがありますので、症状が繰り返される場合は手術が必要です。「ばね指」を放置すると第2関節が曲がったまま伸びなくなります。手術は日帰りで、局所麻酔により、15分程度で行えますので、症状のある方は是非病院受診をお勧めします。

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