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特集 令和5年河津町子ども議会 町の未来を考える(2)

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静岡県河津町

◆河津町の商業施設について
4番 福司 瑛介(えいすけ)議員 河津小5年
質:
ぼくは豊かな自然を壊さないでお店を開くことについて質問します。僕のおじいちゃんは七滝のある自然の中でお店をやっています。七滝にはたくさんの自然があって、周りの自然を壊していません。河津町のバガテル公園は自然に囲まれているのでそこに大きいお店ができるといろいろな人たちが欲しいものを買えます。そうすれば自然も人もいいことがあると思います。

答:
(町長)観光開発のために資源を使い切ってしまう消費型でなく、守りながらあるいは育てながら、継続が可能な仕組みがある観光が求められています。特に観光が自然に対して回復不可能な大きな負荷を与えない、地域の持てる力、資源の容量の適度な観光開発が必要だと思います。
町にとって、七滝を含めた天城山系の自然資源は重要です。天城ハイキングや七滝散策などの観光や湧水を活用した、ユネスコの世界農業遺産の畳石式ワサビ田で栽培されるワサビなどを始め、貴重な動物や植物もそこにはあります。今、天城の自然を守る取り組みとして寒天車道から八丁池口に行く道路については、入り口にバリケードを設けて乗用車を規制し、特別なバスのみ通行できるように、自然環境に配慮した対応を県と一緒に行っています。

◆河津町の未来について
5番 土屋カンナ 議員 河津小6年
質:
小学校4年生のころ、SDGsなどの環境問題について学んできました。河津町ではどのようなSDGsの活動をしているのか、また予定があるのか聞きたいです。他にも河津町の子どももだんだん減少し、3つの小学校が統合するほどになってしまいました。河津町はどのような少子化対策をしているのか気になります。

答:
(町長)働く世代が増えるよう、持続可能な町につなげるためには、子育て世代が移り住んでもらうことを強く願っています。子育てしやすい、子どもを産みやすい環境づくりが大事であり、「子育て支援センターの建設」「高校生までの医療費完全無料化」「給食費の補助」「子育て時の住宅建設や改修費の補助」など数々の政策を行なっています。
また、SDGsの取り組みについては町では、自家用太陽光発電設置の補助事業や町内事業者による木造でつくる住宅建設に対する補助事業など、環境を守るためのエネルギー関連事業が多くあります。特に昨年から取り組んでいるのが、資源ごみのリサイクル化への取り組み強化です。具体的には町民の理解を得て、今年度からごみ袋の料金にエコクリーンセンターの運営費用の一部を上乗せし、ごみの量を減らす取り組みや、役場駐車場の入り口に資源の回収ステーションを設けて資源の回収に努めています。昨年の実績では、ごみの総量減や資源ごみの回収実績も向上しています。

◆津波の避難場所について
6番 大塩 佳歩(かほ)議員 河津中2年
質:
私は津波の避難訓練で中学校の屋上に上がった時に柵が半分しかないことに気が付きました。町のホームぺージに書いてある中学校全体の想定収容人数を全て足すと1634人になり柵が半分しかない屋上に全員が上がることは不可能なのではないかと思いました。中学校で避難訓練を行ったときに、屋上へ上がり整列したら河津中の生徒だけで屋上の3分の2ほど埋まってしまいました。避難場所には多くの人が避難してきます。災害から多くの命を守るために、中学校の柵を全体に広げて屋上全体を活用できるようにすることはできないでしょうか。他にも災害対策はあるのでしょうか。

答:
(町長)河津中学校の避難場所について現状の想定では津波に対しては屋上まで行かなくても体育館や柔剣道場や教室などでも避難者を収容できる状況となっています。
町の地域防災計画では想定収容人数を1平方メートル当り1人と考え、校舎で3661人、特別教室で438人、柔剣道場で350人、体育館で1278人と想定しています。他には、訓練の実施や町では津波に対する防潮堤の建設や同報無線のデジタル化、地区防災センターの整備なども行っています。
また、町民への減災対策として、家具の転倒防止の購入設置費助成制度の活用を勧めています。実は身近な備えが特に重要です。地震による家具の倒壊による、死亡やけがを防ぐためのちょっとした対策がいざという時に大きな力を発揮することをもう一度考えてほしいと思います。

◆河津町のイベントについて
7番 鈴木 聖音(しおん)議員 河津中学3年
質:
私はよく軽トラ市に行きます。軽トラ市には多くの河津町民が参加していて、河津町民に愛されているイベントだと感じます。最近出店しているお店の数が減っていると感じます。軽トラ市は町民が集まって楽しむ場でもあるので、もう少し出店を増やしてみたらもっと楽しめると思うので出店数を増やしてほしいです。町長さんは今後どのようにして継続発展するように考えていますか。

答:
(町長)議員が心配している出店数もその時々により数の増減はあるようですが、台数の限界もあり、もしかしたらもっと多くの出店希望者がいるのかもしれません。これからも町のにぎわいづくりの1つとして、継続発展するように関係者と工夫や努力を進めるようにしたいです。
最近では、スポーツイベントにも取り組んでおり、第8回河津フラワートライアスロン大会が10月29日に開催が予定されています。今年から新たに天城の遊歩道などを走るトレイルレース天城アタック35を5月に開催しました。
他にも、河津桜観光交流館の駐車場を使って、観光協会の独自事業、民間団体によるフリーマーケットやキッチンカーなどによるイベントも開催され、河津桜まつりだけでなくにぎわいづくりにこのようなイベントも重要であると考えます。
これまでコロナの中で開催が難しい面もありましたが、今後は従来のイベントに増して、新たなイベントにより町のイメージ作り、にぎわいの創出や経済効果を高めていきたいと思います。

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