文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集】行こうよ、わたしたちの沼津港(1)

1/23

静岡県沼津市

ここ沼津港には多くの観光客が集まります。
私たち市民にとっては、ふらっと寄って買い物をしたり、公園で遊んだり、家族や友人と楽しい時間が過ごせる憩いの場所でもあります。
そよぐ潮風、響き渡る遊覧船の音、にぎわいが弾ませる笑い声。
今回の特集は、改めて沼津港の魅力に迫ります。

■私たちの自慢の場所
沼津港では、市制100周年の今年にSea級グルメ全国大会in沼津が開催されます。沼津港は「沼津といえば沼津港」と聞くほど、とても人気で知名度が高い観光スポットであり、県外各地からも多くの人が訪れます。
沼津港は、「みなとオアシス」といわれる地域住民の交流や観光の振興を通じた地域活性化を目指す施設に認定され、平成30年度には年間166万人もの人が訪れました。新鮮な海の幸をはじめ、深海がモチーフの人気スイーツや、シーラカンスの冷凍個体が展示されている「沼津港深海水族館」などの観光施設があり、年間を通じて人気を博しています。
このように沼津港は沼津が誇る観光スポットであり、びゅうおからの景色を楽しんだり、潮風を浴びながら散歩をしたりと、市民の憩いの場としても楽しむことができる私たち自慢の場所です。
そんな魅力溢(あふ)れる沼津港の歴史は、江戸時代まで遡(さかのぼ)ります。

■狩野川にあった沼津港
伊豆半島の付け根に位置する沼津は、江戸時代より魚を取り扱う問屋・仲買・小売業が発展してきました。
明治・大正期の沼津港は狩野川の川岸に市場を開いており、御成橋から永代橋の川岸にかけて石蔵が建ち並び、物資や漁獲物の集散地、また、三津・戸田・松崎方面を繋ぐ西伊豆航路船の発着港としてにぎわっていました。現在でも魚町辺りには蔵の面影が残っており、歴史を感じることができます。
その後、大型船も接岸できる施設の整った港を築造しようとする動きが広まり、昭和8年に県営事業として港湾が整備されました。
現在の千本港町に開港した沼津港は、海上交通、海上輸送、水産物の物流の拠点としての役割を担うこととなりました。戦後、産業の急速な発展に伴い、昭和45年には外港が増設され、今の沼津港の姿が出来上がります。現在は、主に外港は金属類などの物流分野、内港は魚の水揚げに利用されています。

■ひものと沼津港
沼津港には多くの干物屋さんが軒を連ねていますが、沼津のひものの歴史は江戸末期から明治時代初期が始まりといわれています。大正の初め頃までは、漁師が売れ残った魚を保存食として消費するために、「ひらき」にしていたそうです。
沼津は晴天日が多く温暖な気候で、適度な浜風などの自然条件に加え、アジやサバなどの豊富な水産物の漁獲があることから、「あじのひもの」や「さば雑節」などを作る多くの水産加工場が沼津港の周りに集まりました。その後、技術革新へのたゆまぬ努力や大型冷蔵庫の整備などにより、沼津のひものは全国屈指の生産量を誇る地域の特産品となりました。
現在でも世界中から沼津港にアジなどの水産物が集まり、全国的にも主要なひものの生産地となっています。平成19年に沼津のあじのひものは「沼津ひもの」として商標登録され、地域ブランドとしてその名を高めています。
熟練の職人によって作られる沼津ひものは、市民をはじめ、全国の人にも親しまれています。

■訪れた人を魅了する港
沼津港が観光地として注目を浴びるようになったのは、平成12年に「特定地域振興重要港湾」に選定されたことが転機となります。平成14年には、県とともに「沼津港振興ビジョン」を策定し、全国で初めて観光施設を併設した見せる市場「沼津魚市場INO(イーノ)」をはじめ、立体駐車場「ぬまづみなとパーキング」やマーケットモール「沼津みなと新鮮館」などの施設整備が進み、平成19年には県内では初めて「みなとオアシス」に認定されました。
また、平成16年には津波被害が想定される港の後背地を守るために、地上から約30メートルの展望施設を兼ね備えた大型展望水門「びゅうお」が造られました。千本松原、霊峰富士、駿河湾が見渡せる360度の大パノラマはまさに絶景です。夜には、ライトアップを行うなど、昼夜を問わず人気の観光スポットとなっています。

沼津港では、ジャズや生演奏などが楽しめる「食と音楽」がテーマの「ぬまづ港の街BAR(バル)」をはじめ、大小のイベントが開催されるなど、訪れる人を飽きさせない取組が行われています。
訪れた人たちを様々な形で魅了する沼津港。ぜひイベントにも足を運んでみてください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU