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自治体の皆さまへ

防災対策のみっつの要素

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静岡県沼津市

自助、共助、アーンド公助 どれも大事

■いま、高めよう「共助の力」
繰り返しとなりますが、災害の被害を抑えるためには、「自助・共助・公助」が不可欠です。
1995年1月に発生した阪神・淡路大震災では、救出された人の7割弱が本人や家族も含む「自助」、3割が隣人等の「共助」により救出されており「公助」である救助隊による救出は数%に過ぎなかったという調査結果もあります。こうしたことから、災害に対しては公助だけに頼るのではなく自助、そして共助が重要であると言われています。
人口減少や高齢化が進み、全国的に自主防災組織の担い手や消防団員も減少傾向にあるうえ、新型コロナウイルス感染症の影響により、今まで行っていた防災訓練の開催が少なくなりました。防災活動ができていないことで地域の防災意識が薄れ、「共助の力」を改めて強化することが求められています。防災リーダーとして、31年にわたり、原東部地区で「防災指導員」を務める秋山誠一さんに話を伺いました。

[Q]防災指導員とはどんな役割ですか?
[A]私たち防災指導員は、地域の防災リーダーとして、可搬ポンプなどの防災資機材の取扱の指導や、防災組織間の調整といった活動を行っています。

[Q]誰が防災指導員になるんですか?
[A]連合自治会長からの推薦があれば誰でもなれますよ。防災資機材の取扱は、特別難しいことではないですし、「指導員」って肩書があるけど、誰もが地域の防災意識を持つべきだと思うんです。自らやってやろうという想いを持った人はもちろん、そうでない人も、声がかかったら積極的に参加してほしいですね。

[Q]地域の防災力を高めるにはどんなことが必要ですか?
[A]私が思うに、「質」だけでなく「数」も大切。地域のなかに、防災の知識を持つ人が一人でも多くいること。緊急時に頼りになる人がいることは、気持ちの面でも大きな支えになると思います。

■9月3日(日)は総合防災訓練です
市では例年9月に南海トラフ巨大地震を想定し、突発地震の発生直後の応急対策について、的確に対応するため「総合防災訓練」を実施しています。
また、12月には「地域防災訓練」、3月には「津波避難訓練」を実施しています。可能な限り訓練に参加し、皆で市全体の防災力を高めていきましょう。

◆総合防災訓練
日時:9月3日(日)、9時~11時

○訓練放送の時間と内容
地震発生(9時):地震発生を知らせるサイレンが鳴ります。身の安全を確保しましょう。
大津波警報発表(9時3分):大津波警報のサイレンが鳴ります。海岸や河口部から離れ、高い所へ避難しましょう。
訓練終了(11時):同報無線で訓練終了をお知らせします。

■自助・共助をサポートする公助
災害時には、個人での情報収集がとても大切です。そのためには「普段」から防災関連の情報を取得する手段に慣れておきましょう。
市では様々な手段で情報発信をしています。アプリのインストールやメールの登録などは、私たちが今すぐできる自助に他なりません。
日頃から情報を入手し、防災意識を高めておきましょう。

■危機管理課からのお知らせ。 情報発信も公助の役割。
◆沼津市公式防災アプリ
「沼津市公式防災アプリ」は、様々な機能が搭載された防災アプリです。以下の機能を備えています。

○お知らせ機能
気象警報の発表や、防災・災害などに関する沼津市からの危機管理情報を受け取ることができます。

○安否確認機能
NTTの災害伝言板に接続でき、安否の登録、確認ができます。家族みんなで登録することにより、もしもの時に有効です。

○防災マップ機能
地図上に避難所や避難地が表示されます。避難の要否、避難場所、避難ルートを検討するのに役立てることができます。

○情報収集機能
災害発生時の情報収集だけではなく、防災マニュアルなど平常時の情報収集にも活用できます。

◆危機管理情報ツイッター @kinkyu_numazuをフォローしてください!
市の緊急情報公式アカウントです。地震や台風等の災害情報や緊急情報の速報をお伝えします。詳細情報は市ホームページに掲載する場合があります。

◆沼津市危機管理情報メール
登録した皆さんに、市が把握している危機管理情報・同報無線情報を配信しています。市公式ホームページから登録できます。

◆ハザードマップ
市では、洪水ハザードマップのほか地震・津波ハザードマップ、土砂災害ハザードマップを用意しています。家族で話し合う時に、ご活用ください。

■消防団員募集中
沼津市消防団では、火災時の消火活動をはじめ、応急救護の普及活動や災害を未然に防ぐための啓発活動等、幅広い活動を展開しています。
入団資格:市内に住むか通勤・通学する18歳以上の人
活動内容:
平常時…火災予防広報活動、応急手当の普及指導、各種災害に備えた訓練を実施
災害時…消火活動や救助・救護活動、情報収集や警戒活動、住民の避難誘導など
身分待遇:
・特別職の地方公務員(非常勤)
・年間手当を支給
・災害や訓練出動時の手当を支給
・活動中のけが等に対する公務災害補償
・活動年数に応じた退職報償支給

○女性消防団員も募集中です!
紫明隊(しめいたい)の愛称で火災予防の広報、一人暮らし高齢者宅の防火訪問、応急手当の普及活動等、市民に寄り添った活動を行う女性消防団員も募集しています。

申込み・問合せ:危機管理課
【電話】055-934-4745

■よく聞く言葉だけど、「備えあれば憂いなし」。
防災に関するお知らせは、「意識を高めよう」、「日頃から備えよう」と同じ内容となりがちです。それは、災害による被害を最小限に抑えるために、皆さんに最も伝えたいことだからです。
そして、自然災害はいつ起こるかわからないからこそ、同じことを繰り返しお伝えし、皆さんの防災意識が少しでも低下しないように発信を続けるのも行政の役割、すなわち「公助」と言えるのかもしれません。
せっかく準備した備蓄品や持ち出し品が使われる日は来ないかもしれません。むしろ、使われないに越したことはありません。一方で、何度も耳にする「備えあれば憂いなし」の言葉どおり、日頃の備えはいざというときに役に立ちます。
災害への備えは、いつでも始めることができますが、先送りにすればした分だけ災害に対する「憂い」が残されたままとなります。今回紹介している事例は、防災・減災のほんの一部です。
9月1日は防災の日。この機会に家族や周りの人と避難方法や災害時の連絡手段について話し合ったり、防災グッズを確認したり、災害への備えを見直してみませんか。

問合せ:危機管理課
【電話】055-934-4758

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