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自治体の皆さまへ

沼津で起こりうる災害

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静岡県沼津市

災害といっても種類は様々

■危機管理という特異な業務
災害に対する準備不足を痛感した青木さんファミリーは、沼津市で起こり得る災害と、家庭でできる備えについての話を聞くため、市役所5階の危機管理課を訪ねました。
危機管理課は、市内の防災に関する業務などを行う部署で、他の部署と異なり「産業振興部」や「市民福祉部」などの上位組織に属していない特異な部署と言えます。市民の皆さんの生命や財産、暮らしを脅かす様々な危機に対応しています。
沼津市地域防災計画に基づいた自然災害等への対処はもちろんのこと、沼津市国民保護計画に基づいた武力攻撃やテロなどが起きた場合の対策、駿東伊豆消防本部と連携し消防団に関する業務などに取り組んでいます。

[Q]沼津って災害が発生しやすいの?
[A]そもそも日本は、位置や地形、地質、気象などの条件から災害が発生しやすい国土となっています。沼津市は、海や山に囲まれ、さらには大小様々な河川が流れており、大雨による洪水や土砂崩れ、高潮など様々な災害が想定されます。また、巨大地震や津波の発生も想定されており、災害を自分ごととして捉えてほしいと思います。

[Q]自分ごととして捉えるって何をしたらいいんですか?
[A]まずは非常時の持ち出し品や備蓄品の準備からお願いします。小さな子供がいる場合や、要介護者がいる家庭など、事情に合わせて用意するものが変わります。また、防災グッズを準備することは、意識を高めるきっかけになりますので、できれば家族みんなでやってほしいですね。

[Q]この前も「沼津市内で床上浸水」ってニュースで見ましたが、洪水にはどう備えたらいいんですか?
[A]自分が住んでいる場所が危険なのか「洪水ハザードマップ」を確認するのが第一歩。そして、どんな状況になったら避難するのか、自分や家族の風水害時の避難行動計画となる「マイ・タイムライン」を作ってみましょう。

[Q]地震も怖いんだけど、どうしたらいいのかな?
[A]2016年に最大震度7を記録した熊本地震では、建物の倒壊や家具の転倒によって多くの人が犠牲になったという記録があります。揺れに備えて、建物の耐震化や家具の固定、落下しそうなものの確認などが必要です。

[Q]ありがとうございました。備えるって大事なんですね。
[A]そのとおりです。市内でも海抜が低い場所や山に近いところなど住んでいる地域によって災害のリスクは様々です。災害への備えは、皆さん自身で情報を取得することから始まります。危機管理課では、市ホームページや防災アプリで情報発信をしているので、ぜひ活用してください。

■つくってみよう!風水害時の計画的な避難行動計画「マイ・タイムライン」
「マイ・タイムライン」とは、これから起こるかもしれない風水害に対し、一人ひとりの家族構成や地域の状況に合わせて、あらかじめ時系列で整理した自分自身の避難行動計画のことです。手引きを参考に、身の回りを確認して、自分のため、家族のためのマイ・タイムラインを作りましょう。

○STEP0~まずは準備から~
市ホームページにある「みんなでつくるマイ・タイムライン作成の手引き」をチェックしましょう!

○STEP1~自分の住んでいる場所をよく知ろう!~
「マイ・タイムライン作成地区別ガイドライン」をもとに、自身が住んでいる地区の情報を知りましょう。ハザードマップにも重要な情報がたくさん載っていますので、改めて確認しましょう。

○STEP2~避難に必要なモノをゲットしよう~
実際に洪水や土砂災害の危険から身を守るために避難が必要になることもあります。いざという時、冷静に行動できるよう、日ごろから避難に必要なものを準備しましょう。
準備の際は下記の非常時の持ち出し品・備蓄品リストを参照し、家族構成等の事情に合わせて必要に応じて買い足すことも検討してください。

○STEP3~避難するタイミングを決めよう!~
避難を判断するために、避難情報等が発令されます。避難に時間がかかる人は[警戒レベル3]、それ以外の人も[警戒レベル4]までに避難しましょう。

○STEP4~大切なのはアウトプット!~
「マイ・タイムライン」を作成するために、市では4つのワークシートを準備しています。順番にワークシートを記入し、マイ・タイムラインを作成していきましょう。みんなで話し合いながら作っていくとより効果的です。

■非常時の持ち出し品・備蓄品リスト
◆非常時の持ち出し品
○貴重品
・現金
・車や家の鍵
・印鑑
・健康保険証
・預貯金通帳
・身分証明証
・家族写真
・母子手帳

○食料など
・飲料水
・保存食・非常食

○衛生用品
・マスク
・救急セット
・常備薬・持病薬
・タオル
・トイレットペーパー
・着替え

○情報収集用品
・携帯ラジオ
・携帯電話
・筆記用具、ノート
・緊急時の家族、親戚、知人の連絡先

○便利品など
・懐中電灯
・乾電池
・笛やブザー
・アルミ製保温シート
・使い捨てカイロ
・雨具
・軍手や手袋
・マッチやライター
・簡易トイレ

○その他
・紙おむつ(幼児用、高齢者用)
・生理用品
・粉ミルク・哺乳瓶
・ペット用品
・その他自分の生活に欠かせないもの

◆非常時用の備蓄品(最低でも3日間、できれば1週間分の備蓄を心がけましょう)
○食料・飲料水
・飲料水(1人1日3リットル)
・缶詰やレトルト食品
・栄養補助食品
・インスタント食品
・菓子類

○生活用品
・カセットコンロ
・皿・コップ
・毛布
・トイレットペーパー
・使い捨てカイロ
・ガスボンベ
・割り箸・スプーン
・寝袋
・簡易トイレ
・洗面用具
・固形燃料
・ラップ・アルミ箔
・バケツ

○その他
・ビニールシート
・アルミ製保温シート
・新聞紙
・ロープ
・マッチやライター
・ランタン
・ポリタンク
・ガムテープ
・ろうそく

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