文字サイズ
自治体の皆さまへ

未来へ引き継ぐ「熱海の水道」

8/22

静岡県熱海市

◆市の水道の現状と将来の課題
蛇口をひねれば当たり前のように出る「水道水」ですが、どのように皆さんへ届いているか知っていますか?
今月号では、生活には欠かせない身近な「水道」の現状と将来の課題についてお伝えします。

◆市の水道の歴史は古い
今から110年以上前の明治40年に内務大臣より認可を受け、明治42年に給水を開始しました。
これは全国で17番目と、早い創設でした。さらに、高度経済成長期に集中して設置したり取り換えた管も多くあるため、法定耐用年数(※)40年を経過した水道管が多い状態です。
(※)法令で認められている通常使用可能な期間

◆管路経年化率
市内に布設された水道管に対して法定耐用年数を経過した水道管の割合は約40%であり、類似団体平均値と比べて高い割合となっています。
◇令和3年度 管路経年化率(%)

◆老朽化した管路の更新
老朽化した水道管をそのままにしておくと、腐食により水道管が破裂し、漏水や断水が発生する可能性が高まるため、計画的に管路の更新工事を進める必要があります。

◆管路更新率
令和3年度に更新した水道管の割合は、類似団体平均値の約2.5倍の1.35%であり、管路の更新を積極的に進めていることが分かります。
◇令和3年度 管路更新率(%)

◆熱海市の配水池の数は県内一
市は他の市町と比べると多くの配水池を所有しており、その数は109施設と政令市を除き県内で1番多く、維持管理費も膨大です。
これは、山に囲まれた傾斜地の多い熱海特有の地形によるものです。
水圧が低く水の出が悪くなったり逆に水圧が高すぎて蛇口などが壊れないよう、適切な場所に配水池を設置し、水圧を調整しています。

※詳しくは広報紙P8をご覧下さい。

◆令和3年度収支
水道事業は独立採算で運営しているため、皆さんの水道料金で水道施設を整備し、安心安全な水を届けています。
令和3年度の収支は次のとおりです。

◆経営健全化に向けた主な取り組み

◆100年先を見据えて
全国的にも老朽化した施設の更新や耐震化は重要課題とされているなか、近年では世界情勢による材料高騰や電気料金などの値上げ、また全国的な人口減少など、厳しい状況が続いています。
50年、100年先の未来へ「安全」「強靭」「持続」を兼ね備えた市営水道をつなげるため、今後も経営状況をみながら水道施設の更新·耐震化を計画的に進めます。

問合せ:水道温泉課
【電話】0557-86-6484

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU