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しずおか推しvol.41

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静岡県静岡市 クリエイティブ・コモンズ

■「家康公が愛したまち静岡」の発信
皆さんは、家康公と静岡市のつながりの深さをご存じですか。現在放送中の大河ドラマ「どうする家康」(NHK)は、これまでの「徳川家康」のイメージとは異なる「等身大の家康」、「人間家康」を描くストーリーが話題を呼んでいます。家康公は幼少期、壮年期、晩年の計25年、生涯の3分の1を駿府(静岡市)で暮らしました。静岡市は家康公の人間性を知る上で欠かせないまちであるとともに、静岡市の歴史もまた家康公無しでは語れません。
市は、大河ドラマの放送をきっかけに家康公とのつながりを知ってもらい、市内への誘客や周遊促進、地域経済の活性化を図るため、静岡商工会議所など11団体と公民連携の協議会を設立しました。
協議会では、静岡浅間神社境内にある旧静岡市文化財資料館の建物を活用して、「どする家康静岡大河ドラマ館」を開館し、ドラマで描かれた駿府でのエピソードや関連人物を中心とした展示を行っています。ほかにも、駿府城公園や静岡市歴史博物館、久能山東照宮など家康公ゆかりのスポットへ誘(いざな)う事業や全国でのプロモーション活動、イベントの企画運営など、多岐にわたり取り組んでいます。
これからも静岡市が、全国からさらに注目を集め、訪れてもらえる場所になるよう、「家康公が愛したまち静岡」を発信していきます。

■「推し」歴史とドラマ2つの視点からアプローチ
観光・MICE推進課の赤木渚(あかぎなぎさ)です。
私は、大河ドラマ館の展示構成検討や展示品選定、原稿執筆に携わっています。ドラマ館の展示はあくまでドラマの内容がメインですが、そこに静岡市らしさを追求しました。展示品や情報、見せ方が歴史の展示とは異なる部分がある中で、静岡市にしか発信できないメッセージを表現することに力を注いでいます。
歴史の展示では客観性を保つため、人物の内面といった、史料からは読み取りにくい情報からは距離を置くのですが、ドラマ館ではむしろ掘り下げ、4Kシアターの映像や衣装を用いて人物の人柄や感情を視覚的に表現しています。そこから家康公は、幼少期に暮らした駿府をなぜ二度も選んだのか、その理由に迫った展示をしていきたいと考えています。
私にとって歴史は、物事への視野を広げてくれる存在です。静岡市の歴史は奥が深く、知れば知るほど普段何気なく過ごしている場所が重要な場所に見えてきます。展示作りでは歴史が苦手でも分かりやすく、ちょっとした発見があることを常に意識していますので、ドラマ館を観覧してもらい、市民の皆さんに静岡市のことを好きになってもらえたらうれしいです。ドラマ館にぜひお越しください!
※関連記事を本紙6ページに掲載

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