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知事レポ(12)

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香川県

■四国一体で観光商品を

8月上旬に香港に行ってきました。今回の目的は、香港と香川県の往来の拡充と香川県産品の香港への輸出拡大です。
高松空港から香港エクスプレスで香港に行きました。機内は満席でほとんどが香港の観光客でした。この直行便は今年4月に地方空港では一番早く定期運航が再開されましたが搭乗率は徐々に上がってきており、ほぼ満席となる便も少なくありません。搭乗された方のほとんどは香港を中心に外国人です。香港国際空港の入国審査ゲートは行列ができるほどの人出でしたが、日本人を見つけることはできませんでした。全国的にインバウンドはコロナ前の8割くらいまで戻ってきましたが、アウトバウンドはまだまだのようです。
香港エクスプレスの幹部との意見交換では、先方から今後の高松空港への直行便の増便の意欲が示されました。そのためにも、香川県からの香港への来訪者の増加が待たれるとの話がありました。また、香港国際空港は東南アジア各国への便がたくさんあるので乗り換え空港としての利用も今後の課題だとの意見も出ました。
香港の大手旅行会社のEGLツアーズの代表らとの意見交換では、先方から香川県は四国全域への移動に便利で高松便のニーズは高いとのご発言がありました。四国一体となった観光商品の拡大の必要性を再認識しました。国内観光を含め、今後「四国」ブランドを発展させることが重要です。国鉄時代に「青い国四国」というキャッチフレーズがありましたが、令和の時代の新たなブランディングが急がれます。
日本でも有名なドン・キホーテのグループの「ドンドンドンキ」という名前のスーパーが香港にあります。日本のドン・キホーテと店のしつらえが違い、高級品も含め生鮮品・食料品中心のスーパーです。ここで、「さぬきのめざめ(アスパラガス)」にスポットをあてた香川県フェアが行われていました。1週間の船便にもかかわらず、「さぬきのめざめ」は新鮮で大変みずみずしかったです。現地法人の社長と意見交換しましたが、香川の野菜は品質が良いと好評だとのことです。今後アスパラガス以外の野菜や果物も、また香港以外もますます輸出拡大の可能性がありそうです。
香港の方々は芸術やアートにも関心が高く、この点でも香川と共通しており、今後いろいろな交流が期待できます。

香川県知事 池田 豊人

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