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自治体の皆さまへ

しあわせCOCORO通信

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香川県さぬき市

【同和問題(部落差別)って⁉】
「えっ、まだあるの?」と感じる人、「なんか学校で聞いたことがある」って人、様々ですね。皆さんはどのくらい知っていますか?
■どういう問題?いつからあるの?
部落差別は、日本社会の歴史的発展の過程で形づくられたものです。特定の地域出身であることやそこに住んでいるということだけで、日常生活のうえでさまざまな差別を受けるという重大な社会問題です。
この問題は中世までさかのぼります。中世のころ、芸能や庭づくりなどを行っていた人々は、神に対峙し、自然を作り変えることができる特別な力をもっていると考えられていました。そしてまわりの人たちが、一緒にいることはおそれ多いと感じたことから、同じ火や器を使わない、居住地を別にするなどの慣習的な差別を受けました。

■江戸時代には
幕府や藩は、領地内の人々を地域や職能ごとにまとめ、身分を編成して治めるようになりました。江戸時代の中頃には、その身分らしさが求められ、身なりや生活の仕方を制限するなど、身分制の引き締めが行われました。
差別を受けてきた人々は、それまでの慣習的な差別に政治的な差別が加わることとなりましたが、それまでの知識や経験から、皮革製品や竹製品をつくったり芸能を広めたりなど、くらしや文化を支えてきました。

◇江戸時代のヒット商品
雪駄を知っていますか。今では、噺家とかお相撲さんぐらいしか履いていないかもしれませんが、これも裏に革が張ってあります。水が浸まず、冬も暖かく、江戸時代につくられた中でもヒット商品でした。
~上杉聰「これでわかった!部落の歴史」より~

■同和問題に正しい理解と認識を
香川県では8月を「同和問題啓発強調月間」として、「香川県部落差別事象の発生の防止に関する条例」の周知等、様々な啓発活動を展開しています。
私たち一人ひとりが正しく理解し、差別をなくすためにどう行動するのか、考えてみましょう。

■ひとりで悩んでいませんか
県や市には、様々な相談窓口が設置されています。
「こんなことを話しても…」と思われている方、どんな些細なことでも結構です。何か気になることがありましたら、辛立文化センターまでご相談ください。
辛立文化センター【電話】0879-52-1684

問合せ:人権推進課
【電話】087-894-9088

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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