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子どもの健康相談室

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香川県土庄町

■溶連菌感染症のはなし
小豆島中央病院小児科 山本真由美先生

学校等に行っているお子さんで、「溶連菌が流行っている」などの話を聞いたことがあるかもしれません。
溶連菌は、のどに感染して炎症を起こす細菌の一つで、正式名称は「溶血性連鎖球菌」。熱が出る、のどが痛い、というのが主な症状です。また、体や手足に赤い発疹が出たり、舌がイチゴのように赤くぶつぶつしたり、といった症状もみられたりします。咳や鼻水は目立たないとされていますが、出ていることもあります。
診察すると、のどの奥が真っ赤になっているのが典型的です。のどの奥を綿棒でこすって検査することができます。
溶連菌に対しては、抗菌薬が有効です。10日間しっかり内服しましょう。薬の種類により内服日数は異なる場合があります。
続発症として、急性腎炎やリウマチ熱が知られています。2〜3週間後に発症するとされています。腎炎についてのフォローアップとして、尿検査をします。これは医療機関によって違いがあります。当院では尿検査を2回実施することにしています。むくんでいる、尿が赤黒い、などあれば受診しましょう。
熱が下がって1日以上経過し、抗菌薬を1日分以上内服し、元気であれば、登園・登校を再開できます。抗菌薬を数回内服すれば症状は速やかに消失すると思いますが、続発症の予防のためにも、抗菌薬は処方された分を残さず、しっかり内服して治療しましょう。

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