文字サイズ
自治体の皆さまへ

令和5年度 施政方針(7)

7/46

香川県土庄町

■第5の柱 共に創る、持続可能なまちづくり
地域と行政が一体となったまちづくりを推進するため、地域活動の核となる自治会活動を支援し、人口減時代において、自らも地域を支えていく担い手の育成を図るとともに、積極的な行政情報の発信や町民意見の反映に努めてまいります。また、小豆地域として、小豆島町との連携はあらゆる面で可能な限り深めていくとともに、周辺自治体との事業連携も促進し、行政サービスの安定と広がりを推進します。さらには、ICTの活用を推進し、産学官連携による地域活性化と健全な行財政運営に基づく持続可能なまちづくりを目指してまいります。

地域コミュニティ活動を推進していく人材として、柔軟な発想や高いスキルなどを有する地域おこし協力隊は大変貴重であり、増員していきます。また、地域・行政・関係団体と連携して各種事業に取り組み、新たな魅力の掘り起こしなどにつなげ、情報発信のさらなる強化、地域や産業の活性化を図っていきます。
地域間交流と広域連携の推進として、小豆島町との連携はもとより、高松市を中心市とする3市5町で連携協約を締結している「瀬戸・高松広域連携中枢都市圏」事業において、新たに圏域全体でのファシリティマネジメントを実施し、圏域内の公共施設の総量抑制や施設の管理運営の効率化を図るとともに、さまざまな分野で相互に役割を分担し、圏域全体の経済の活性化と魅力を高める取組みを推進していきます。
また、歴史と文化の友好交流協定を締結している長崎県雲仙市とは、引き続き商業まつりなど相互のイベント事業を通じて、交流を深めます。

デジタル化の推進として、システムの強靭化、セキュリティ対策など情報環境整備に積極的に取り組み、行政サービスの向上及び事務処理の迅速化、効率化に加え、町民との情報の共有化も図ってまいります。
マイナンバーカードにつきましては、国は、この3月末までに、ほぼ全国民がマイナンバーカードを保有することを目標に掲げています。「社会保障」「税」「災害対策」などの分野における行政手続きの簡素化やオンラインで保険資格確認ができるなど、行政手続きのワンストップ化も進められています。保険証、免許証との一体化などマイナンバーカードの利活用シーンは今後さらに拡大し、住民サービスの向上にも資するものとなっていくと思われるので、取得がまだの方は、ぜひご検討いただきますようお願い申し上げます。

財政状況につきましては、沖之島架橋事業、行者原住宅建替え事業、肥土山浄水場の更新工事、ごみの中間処理施設整備など、大型公共事業に係る事業費負担が続くことから、地方債の償還見込み額は、令和8年度には約14億円まで増大し、財政調整基金残高の見込みは、9年度には約16億円まで減少するなど、極めて厳しい見通しとなっています。それでも、必要な施策には取り組んでいかねばなりませんが、優先順位や平準化を意識した事業執行と、あらゆる方策による財源の確保に取り組んでいく必要があります。
自主財源の確保としましては、ふるさと納税への取組み強化の一環として、昨年12月に四国地方初となる「旅先納税」を導入しました。徐々に回復傾向にある観光客らが旅先でふるさと納税を行い、返礼サービスを現地で費消する仕組みは、町財政にも地域経済にも大変効果的ではないかと期待しており、寄附者のご好意を生かし、より良い町政となるよう取り組んでまいります。

すべてを申し上げることができたわけではありませんが、以上のような方針で、各施策を展開するための令和5年度当初予算は、一般会計で総額92億7,500万円、8つの特別会計は、総額で42億787万6千円となっております。前年度と比較しますと、一般会計は、4,700万円、0.5%の増で、特別会計は、2億897万8千円、4.7%の減となっています。
私は、「子育て世代の方が増えていき、高齢者を支えていく」そのような町の姿が理想であると考えております。理想の町の姿に近づけていくため、粉骨砕身してまいりますが、同時に、私は「次世代への負担は、可能な限り小さくしておくべき」と思っています。そのためには、地域で利益が生み出されて継続的に循環していくことにより、地域が活性化していく仕組みをつくっていくことが重要であると思っております。
それは、行政だけで達成できるものではありません。行政が補助金などを活用し、1回限りの投資を行うだけでは、残念ながら循環は生まれません。民間事業者や住民が主体となってこそ、利益を生み出す市場が地域に形成され、そこで人が雇用され、地域での消費が生み出されていくという「好循環」が可能になってまいります。
時代が変遷してもなお、わがまち「土庄町で住みたい、土庄町に帰ってきたい」と思える魅力あるまちづくりに向けて、町民の皆さまとともに、誠心誠意、最大限の力を尽くしてまいります。

以上、私の町政運営の基本姿勢と方針、並びに本日提案いたしました令和5年度予算の大要を申し述べさせていただきました。議員の皆さまと町民の皆さまの一層のご理解とご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU