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地域おこし協力隊がゆく ~今月はボビーオキナカ隊員です~

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高知県仁淀川町

■雑草について
雑草は、私たちが生えてほしくない場所に生える植物です。私は雑草の専門家ではありませんが、雑草について私が学んだことをいくつか紹介します。
雑草は土壌を覆い、太陽の熱や雨によって成長します。雑草の発芽を防ぐために、土壌をマルチで覆うという方法や季節に応じて何かを植えたりします。例えば、夏にはソバ、冬にはライ麦などです。
化学除草剤で雑草を枯らすと便利ですが薬剤を散布すると、土の中の生き物たちにどんな影響があるでしょうか?細菌、菌類、昆虫、虫は土壌生態系にとって重要で土壌中の生命が多ければ多いほど、土壌は良くなります。さらに、土壌が健全であれば雑草も少なくなります。
根が長い雑草は、土壌に栄養を与え、軟らかな土へと改良してくれます。多くの人は、雑草が栄養分や水分を求めて園芸植物や農作物と競合すると思われていますが、必ずしもそうではありません。
健康な土壌には3~6%の有機物が含まれています。有機物が少なくなると雑草が生えやすくなります。しかし、雑草は、成長して分解されるときに土壌にさらに多くの有機物を加え、最終的には土壌の肥沃度を向上させるという有益な役割を果たします。
夏になると、近所から機械で雑草を刈る音が聞こえてきます。草刈りは雑草を刺激して成長を促し、より多くの種子を生成し、雑草の成長サイクルを長続きさせます。このサイクルを断ち切るには、生態系のバランスをどう取るかを考える必要があります。その方法は次の(1)~(3)のいずれかを行うと良いと思います。
(1)地面を日陰にするために木を植えることです。
(2)自生する野生の花を植えることです。野生の花園は、虫や花粉媒介者にとって良い生息地となります。
(3)シバのようなメンテナンスの手間がかからない芝生を植えることです。
※(1)~(3)は、雑草を完全に除去することはできませんが、その土壌をより魅力的にし、より健康な土壌を促進することができます。
雑草の管理についてはまだまだ学ぶことがたくさんあります。私の裏庭は雑草で覆われています!しかし、雑草と戦うのではなく、雑草とその働きについてもっと学ぶ必要があると考えています。

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