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自治体の皆さまへ

地域おこし協力隊によるよそもん通信第46号

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高知県越知町

よそもん通信とは、固定概念なくまちの魅力に気付くことができる地域おこし協力隊を「よそもん」と置き換え、その活動内容を町民の方々に広く知ってもらうためのものです。

■「グッズづくり」ミヤジ(横倉山自然の森博物館の活性化)
これまで私の担当した回は博物館でのお仕事の話をしてきましたが、今回は協力隊卒業後のなりわいに向けたお話をさせていただこうと思います。
具体的には剥製づくりやいきものグッズづくりなど、ものをつくることが私の目指しているなりわいです。幅広く設定している理由としては、剥製づくりは暑い時季に行えない作業です。そのため、夏場はグッズづくり、冬場は剥製づくりの練習を行うようにしています。
グッズづくりでは、現在主に缶バッジを作製して販売しています。横倉山など町内でみられる生き物を主なテーマとして少しずつ図案を増やしていった結果、現在約50種の缶バッジが出来上がりました。身近な生き物に興味を持ってもらうきっかけになればいいな、と思いながら一つ一つ手作りしています。
現在、横倉山自然の森博物館とスノーピークかわの駅おちで販売させてもらっていて、今後少しずつ広げていければと考えています。
もともと好きだったイラストを描いたり物を作ったりすることがなりわいにつなげられて、とても楽しいです。皆さんにも楽しい気持ちが伝わるようなグッズづくりを展開していきたいな、と思っています。

■横倉山の植物にせまる危機 エビハラ(観光振興)
NHK連続テレビ小説『らんまん』の最終回「感動しました!」と言いたいところですが、この原稿の提出は9月初旬、どんな最終回になるのか、想像しながら書いています。
さて、らんまん効果で、県外からも多くの方たちが「横倉山」を訪れているようです。たくさんの方に越知町を知ってもらえる機会、町民の1人としてうれしい限りです。
ですが、大きな問題も!
8月末、牧野植物園職員で樹木医の藤井聖子さんが講師の横倉山ガイド研修に参加しました。この時季に見られる植物の1つに、牧野博士も愛した「コオロギラン」があります。
ラン科の植物で、実際の大きさはわずか5cmほど、可憐な花を咲かせます。杉の落ち葉の中などに自生していますが、登山道から外れた群生地で踏み固められた跡がありました。藤井さんによると、踏まれた場所では、翌年以降、生育できない可能性があるそうです。
また、考えたくはありませんが、人気の植物が盗掘されたような跡がありました。。横倉山は1300種類もの植物が自生している植物の宝庫です。アカガシなどの原生林も残っています。
写真を撮るときなど、足元の植物に気づかず、踏んでしまわないよう、訪れる方には、ぜひ優しい気持ちで植物を見守るように観察を楽しんでいただけたらと思います。
これから先もずっと可憐な植物たちが生育してくれるよう祈るばかりです。

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