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〔特集〕これまでと、これからと ~倉吉市・羅州(ナジュ)市 姉妹都市交流30周年~(1)

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鳥取県倉吉市

1993年に倉吉市と韓国・羅州市が国際都市間姉妹結縁協約を締結してから、今年で30年になります。
これを記念して、11月6日(月)・7日(火)には羅州市長・市議会議長をはじめ羅州市から7人が倉吉市を訪問されました。
両市のこれまでの交流のあゆみと、交流事業に関わってきた人たちの思いなどを紹介します。

◆活発な交流に期待しています
倉吉市長 広田一恭
羅州市とは、1993年に姉妹都市協定を締結して以来、さまざまな分野において、行政はもちろん市民レベルで活発な交流が行われてきました。30年という長きに渡り、両市の交流をここまで続けてこられたのは、これまで交流に携わってこられた多くの市民の皆さまの熱意とご尽力のおかげです。関係者の皆さまに深く敬意を表するとともに、心から感謝申し上げます。
羅州市との交流は、両市の緯度がほぼ同一線上に位置し、気候、風土がよく似ていること、農業を中心とした特産物も多く、特に梨については両市とも力を入れていることなど、多くの共通点があったことから始まりました。近年では新型コロナウイルス感染症の拡大により、対面交流が非常に困難となった場面もありましたが、今年10月25日には米子ソウル便が再開するなど、対面交流再開の道が開かれました。
この度は、尹(ユン)市長をはじめとした羅州市の方々を、本市にお迎えし、羅州市・倉吉市国際都市間姉妹結縁協定30周年記念式典で、新たな交流宣言を交わしました。改めて両市の交流が活発になっていくことを期待しています。
今後ともこの交流が両市民にとって相互の発展や友好親善に一層寄与するものとなりますように、交流事業へのご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。

◆100年続く両市の交流を
羅州市長 尹炳泰(ユンビョンテ)
初めての日本で、訪問地が姉妹都市の倉吉になったことをうれしく思います。きれいな町並み、よく保存されている白壁土蔵群を歩きながら、倉吉はとても美しい都市だと思いました。
羅州市は大韓民国湖南(韓国南西部)の中心拠点です。2千年に渡る歴史や文化を基にさまざまな観光地、グルメなどを楽しめる文化芸術観光都市という未来を描いています。また、人的・物的インフラを活用し、最先端エネルギー関連企業を誘致するために力を注いでいます。
今回の訪問で羅州市と倉吉市が姉妹都市になった理由がよくわかりました。梨をはじめとする特産品が同じというところはもちろん、少子高齢化・人口減少問題など抱えている課題も同じでまるで双子のようだと感じました。そして食べ物がおいしいのも外せません。
私と広田市長が署名した交流宣言の内容通り、両市の主要産業である農業分野をはじめとする経済分野、スポーツ分野、文化芸術分野、教育分野の交流を続けていきたいと思います。
今まで30年間絶えることなく交流を続けてきましたが、今後はその倍の60年、また100年続くような交流をやっていきたいと思います。
皆さまの暖かい歓迎を、より成長した羅州市で来年お返ししたいと存じます。ありがとうございました。

◆姉妹都市提携30周年を迎えて 交流経験者の思い
◇これからも交流の機会を提供していきます
鳥取県中部地区日韓親善協会会長 亘寛之(わたりひろゆき)さん
私と羅州市との原点は29年前の1994年でした。当時監督をしていた市内小学校サッカーチームの子どもたちが、海外の子どもたちと触れ合うことで国際意識を少しでも学んでほしいという思いから羅州市との交流を企画しました。開催までに多くの課題がありましたが、どうにか実現することができ、当時協力いただいた両市と交流先の皆さんには感謝の気持ちしかありません。その後、羅州市とのサッカーを通した交流は9回を数えましたが、2019年に訪韓を前に日韓関係の悪化から急きょ中止となり現在に至っています。
今年姉妹締結をしてから30年目を迎えました。あっという間のような、長いような時でした。国際的な問題により交流が中断した時期もありましたが、両市が行ってきた官民の交流は、お互いの友情と信頼関係を確実に築いてきたと思います。
多くのふれあいを通して、お互いの異なった文化・習慣・価値観を理解し友情をはぐくみ次代を担う子ども達に地球規模での多文化共生を学ぶ機会を。あらゆる分野での団体、経済・農業・文化・スポーツなど世代を超えた交流を期待し、微力ながら後押しをさせていただきます。
交流を継続する秘訣は、楽しむこと・ふれあうこと・無理をしないこと。これからも羅州市との民間交流の機会を提供していきますので、是非気軽にご参加をいただければと思います。

◇羅州の歴史と伝統、豊かな自然に触れました
元倉吉市国際交流員 鄭然旭(チョンヨンウック)さん
皆さん、こんにちは。ご無沙汰しております。昨年12月まで交流員を務めていた鄭然旭です。
この度は、倉吉市と羅州市の姉妹都市交流30周年、誠におめでとうございます。姉妹都市交流20周年と25周年の際には、担当者として現場に立ち慌ただしく過ごしていましたが、30周年は倉吉の一(いち)市民として、ただ祝えるようになり、なにか感慨深いです。
韓国にいる時は羅州市に縁がなく訪れることがありませんでしたが、交流員になってから交流のために何回も訪問し、羅州市の歴史と伝統、豊かな自然に触れ、また近年は韓国のエネルギー産業の中心として発展していく姿をみてきました。これからも、両市と両市民が仲良く、末永く交流を続けていくことを願っています。
私は現在、スマートフォンで利用できるコンテンツのローカライズ*にかかわる仕事をやっています。この仕事をしながら、羅州市との交流をはじめ、韓国語講座、異文化理解講座、コラムの執筆など、倉吉市の交流員として学んだものが、いかに役に立っているのかを強く実感しています。私を大きく成長させてくださった倉吉市と市民の皆さんに感謝いたします。
カムサハムニダ!
*ローカライズ…ある特定の地域や文化・言語に合わせて製品やサービスを適応させること。

◇私にとって大きな経験となりました
中学生・民間交流経験者 Aさん
アンニョンハセヨ。私は中学生の時、羅州市との交流事業に3回参加しました。
1回目は私が実際に羅州市に訪れました。現地の学生と交流し、ホームステイもしました。初めて韓国に友達ができ、中には今でも連絡を取り合っている子もいるので、私にとっては大きな経験となりました。
2回目の交流では倉吉に学生が来て共に行動し、交流をしました。その中で、日本を知ろうとしてくれる姿を見て、自分も韓国について詳しく知りたいと思い、高校生で1年間、韓国の高校に留学をしました。
3回目は羅州市民の方と交流し、現地の歴史的建造物などを見学したため更に羅州市について知ることができました。
羅州市との交流をきっかけに、自分を大きく成長させる経験ができました。今後もこういった経験を交流事業などで活(い)かすことができたらうれしいです。

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