令和5年度 全国学力・学習状況調査結果について(1)

15／28

4月に小学6年生と中学3年生を対象とした全国学力・学習状況調査が行われました。この調査は、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育の成果と課題を検証し、その改善を図るために行われるものです。本町においても、学校における児童生徒への指導の充実や授業改善に役立てます。

【学力調査結果　小学6年生】
◆各教科平均正答率

◆各教科の特長
○国語
・主語に応じて尊敬語と謙譲語を使い分けることができている
・話し手が伝えたいことや自分が聞きたいことの中心を捉えている

○算数
・基礎的な計算力や「図形」領域の基本問題の理解度が高い

◆各教科で伸ばしたい力
○国語
・複数の情報を整理して自分の考えをまとめ、書き表し方を工夫して表現する力

○算数
・グラフや図表などを読みとったことを、相手にわかるように工夫して表現する力

問題：令和5年度　全国学力・学習状況調査　小学校　算数　大問2(4)

◆結果からわかること、今後に向けて
小学校の調査では、国語算数ともに、解答にあたって複数の条件を踏まえて表現する問題に無解答が多く見られました。様々な条件に対応して表現する力を伸ばすためには、資料から読み取ったことを指定された様式で書き表したり、ニュースや新聞で目にする表やグラフが示す内容を言語化したりするなど、様々な情報を自分なりの解釈を加えて読み取り、それらをもとに表現活動に取り組むことが必要です。
また、学校での学び合いや家庭・地域での大人との関わり合いの中で相手に合わせて伝え方や表現の仕方を工夫する経験は、表現力の伸長につながります。様々な人と協働したり人間関係を構築したりする際にも、こうした経験を通して身につけた表現力が有効に働きます。