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自治体の皆さまへ

農業委員会だより(2)

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鳥取県江府町

Q 農業公社の今後について農家の高齢化が進み、今後遊休農地が増すと思われます。目新しい物ばかりでなく、5年先、10年先を見すえ、いつまでも協力隊でなく、町内の若手職員を育て、行政が主として農業公社へ、そしてJAとも連携して町の基幹産業“農業”を進めていただきたい。
A 職員1名が4年度末をもって退職となったため、職員募集を行い新たに1名採用しました。(町内在住者の応募はありませんでした。)魅力ある職場づくりや業務内容の見直しが必要であると考えます。「奥大山営農支援センター」構想の中で検討してまいりたいと考えます。

Q 集落営農法人の今日的経営課題について次に掲げる諸問題が法人経営を直撃しており
(1)基幹作物米価の大幅下落(2)転作主作物ソバの販売価格低迷(3)ピーマン等蔬菜園芸作物の価格変動リスク(4)複雑な国際情勢と円安による肥料・動力燃料費の高騰(5)新設大型機械設備の償却負担等これらの課題が累積され経営の効率化で吸収可能限界値を超えており極めて深刻な経営状況に置かれている。中山間地における集落営農法人は地域営農の「完成形」であることを認識され、今後も経営が維持継続できるよう中長期的視野に立った経営支援策を講じられることを要請したい。
A
(1)収入保険制度の加入(掛捨て部分の保険料全額補助※県内では本町のみが実施している制度です)
(2)飼料米等他の土地利用型作物への転換検討(農水省から示されている5年1回の水張要件の問題もあります)
(3)収入保険制度加入により、複数品目によるリスク分散させます。
(4)引き続き国・県等の制度を活用した支援を行うとともに、要望をしてまいりたいと考えます。
(5)補助事業の有効活用並びに中山間直接支払制度共同取組の活用など集落営農の法人化は一つの手段だと考えます。一人ひとりの農家では困難なことでも、みんなで力を合わせることで可能となる取り組みもあると思います。組織ができたから終わりではなく、ここからがスタートです。
最初は水稲栽培を中心に取り組みが行われますが、次第に地域ごとの特色や人材を活かした様々な取り組みが行われています。米価下落の対策として反収向上と直売に力を入れている組織。水稲+そば+野菜と集落総出でバランスの取れた経営を目指している組織。商工業者と連携して6次産業化に取り組んでいる組織など本町の農事組合法人でも取り組みが行われています。今後は新甘泉栽培や繁殖和牛経営、養蜂などに取り組む組織もあって良いと思います。町では令和4年度に竹を粉砕する機械や炭化器を購入し、本年度から地域への貸出ができるように準備をしています。これをきっかけに林業や地域資源活用の取組がさらに活性化することを願っています。
地域計画や集落戦略は単に農地保全や農地集積のためだけのものではありません。持続可能な地域づくりに向けて、そこに住む皆さんの思いやアイディアを文字として残すことで、目標を共有し力を併せて取り組むための設計書だと考えています。

■5月の農地相談会
売買、相続、転用など農地に関することは、お気軽に相談ください。
相談日:5月25日(木)午後1時30分から3時30分
場所:江府町役場本庁舎1階相談室
※事前に申し込みをお願いします。お近くの農業委員・農地利用最適化推進委員または農業委員会事務局にお問い合わせください。

■農業委員会総会(5月10日(木)開催)
以下の審議案件はすべて承認されました。
・農用地利用集積等促進計画(案) 4件

問合せ:江府町農業委員会事務局
【電話】0859-75-6620

■農業を始めてみませんか!!就農相談会
鳥取県内で新たに農業を始めてみようと考えている方を対象に、就農までのステップや農業を始めるにあたってのアドバイスを行う相談会が開催されます。相談は無料ですので、お気軽にご参加ください。(なるべく事前予約をお願いします。)
開催日時:6/18(日)、9/17(日)、2/18(日)
いずれの日も時間は午前10時~午後3時
会場:米子市立図書館第3研修室

お問合せ:鳥取県農業経営・就農支援センター
【電話】0857-26-7276

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