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自治体の皆さまへ

農業委員会だより

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鳥取県江府町

■町農政について意見交換会を開催 その2
5月号に引き続き4月に行った意見交換会の内容をお伝えします。

Q 暗渠排水と担い手についてお聞きします。
ほ場整備以後、水田を守ってきましたが、十数年がたち暗渠排水等の排水が悪くなり、農作業もしにくくなり、担い手もいない集落では放棄地も出やすい状態になると思います。特に、小集落では高齢で担い手もいない集落では、如何にして水田を守っていけばよいのでしょうか、良き指導をお願いします。

A 「暗渠排水対策としては、まずは、中山間直接支払制度や多面的機能支払制度の活用をお願いしています。また、単県補助事業もありますし、大規模改修で農地集積等の要件がクリアできれば、国の補助制度活用も可能です。
高齢化・担い手確保対策については、集落内での担い手確保が困難な場合、近隣集落との連携や移住定住施策の活用による新たな担い手の確保等になるのではないかと考えます。
まずは、地域の現状分析を行い、話し合いをスタートさせ、地域計画の作成とその実行が必要であると考えます。

Q 町内各集落、農道、水路整備についてお聞きします。
今年は大雪のため、各集落とも農道、用水路等に多量の土砂、倒木で大変との声を多く聞きました。行政として何か手当、協力などはありますか。

A 今年の冬の特徴として、町内全域で過去にないほどの倒木被害が多発したことが挙げられます。現在、町内各地で点検並びに撤去作業を行われていますが、まずは、中山間直接支払制度並びに多面的機能支払制度を活用いただきたいと思います。(4月現在)

Q 農業用水路(井手)の維持管理についてお聞きしします。
町内に存在する総延長約90km取水口68箇所前後で構成されている井手は、総じて山腹に位置し、下流域の水田営農等農地利用が営まれています。また、施設の一部は生活用水、防火用水にも利用され受益者集落全体で共同管理するなど集落維持の生命線であります。
しかし、近年関係受益者の減少と高齢化により、労務と費用面を中心にその維持管理が極めて困難になりつつあります。井手の機能不全は農地の荒廃を招来することのみならず、集落共同体の衰退にも繋がる懸念があります。
つきましては、町として井手の維持管理の重要性とその対策について見解をお伺います。

A ご指摘のとおり井手は単に農業用水だけでなく集落の生命線であると認識しています。この維持管理にあたっては中山間直接支払並びに多面的機能支払制度の活用を推進しています。改修に当たっては内容や規模により国・県の補助事業を活用していくことになりますが、事業を行う上での要件もありますので、ご相談いただければと思います。
また、受益者の減少や高齢化による維持管理の負担増も重要な課題と認識していますが、井手や農道管理のありかたを地域で話し合い、昔からの取り決めを見直すことも必要ではないかと考えます。

Q 奥大山地美恵についてお聞きします。運営状況と今後の課題はどうでしょうか。

A(回答)現在、地域おこし協力隊1名を募集していますが応募がない状況です。引き続き募集を行い、早期の隊員確保に努めたいと思います。その他の活動支援につきましても、連携を図っていきたいと考えます。
なお、一部条件付きではありますが、令和5年度から「くぬぎの森」でイノシシなどの害獣の焼却処分が可能となりました。

Q 遊休農地解消、農業者拡大に向けて景観作物栽培の費用補助ついてお聞きします。
近隣他町では毎年景観作物(れんげ、菜の花、ひまわり)栽培に対して予算化されています。
農作物栽培に至らないまでも遊休農地解消と江府町の景観PR活動、農業に対する興味、関心(農業従事者拡大)に繋がっていくと思います。いかがお考えでしょうか。

A 住民生活課所管の事業になりますが地域活性化集落団体活動支援事業(50,000円/地区)が活用可能です。
また、中山間地直接支払制度の共同取組メニューに景観作物の栽培があり、ソバやコスモスなど取り組みを行っている地域もありますので、併せてご検討ください。

■農業者年金 加入の皆さん 現況届をお忘れなく
農業者年金(経営移譲・特例付加・老齢)を受給されている方は、年に一度、現況届の提出が必要です。現況届は農業委員会事務局へ6月30日(金)までに提出してください!
注意:現況届の提出を忘れると、年金の支給が差し止められますので、ご注意ください。

■農業委員会総会(令和5年6月8日(木)開催)
以下の審議案件はすべて承認されました。
・農用地利用集積等促進計画について 2件
・令和5年度江府町農業委員会事業計画について
・令和4年度の目標及びその達成に向けた活動の点検・評価について

問合せ:江府町農業委員会事務局
【電話】0859-75-6620

■江府の農業
◯江府の農業そば播種前にほ場の排水対策を行いましょう!
江府町では遊休農地の解消や転作作物としてそばの栽培取組みが増加しています。そばは過湿に弱い作物です。収穫量の増加や品質の安定のために適切な排水対策(額縁明渠、溝切)を行いましょう。
また、収穫までの適切な草刈り等の管理を行いましょう。

問合せ:江府町役場産業建設課
【電話】0859-75-6610

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