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自治体の皆さまへ

【ほけレポ】保健レポートvol.37~”まめ”にいかいや!江府町~

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鳥取県江府町

・まめ=元気という意味。
・保健師、管理栄養士、健康運動指導士が毎月、いのちと健康を守るための情報をお届けします。

■9月は『世界アルツハイマー月間』(認知症月間)
9月21日は『世界アルツハイマーデー』です(認知症の日)

◯「もっと知ろう もっと語ろう 認知症」
今年も世界アルツハイマー月間の時期がやってきました。毎年9月は、認知症に対する理解を広めるために、世界や全国の各地で啓発活動が行われます。
今年の標語は「もっと知ろう もっと語ろう 認知症」です。今回は、いま認知症をとりまく最近の話題をご紹介します。

◯6月14日に「認知症基本法」が成立しました
先般6月14日、認知症の人が希望を持って暮らせるように国や自治体の取り組みを定めた認知症基本法が国会において全会一致で可決、成立しました。
認知症基本法では法律の目的について「認知症の人が尊厳を保持しつつ、希望を持って暮らすことができるよう、施策を総合的に推進する」と明記しています。

◯基本法の最大のポイントは”認知症の人や家族の意見を聞くこと”
認知症基本法の最大のポイントは、国や自治体が定める基本計画の策定等の際には、“認知症の人本人や家族の意見を聞くこと”が明記されたことです。
本人や家族の意見や思いをもっと聴き、もっと知り、もっと語られることが、“認知症とともに生きるまちづくり”のために求められています。

◯認知症の人、本人の語りから〜ひと足先に認知症になった私たちからのメッセージ〜
昨年10月に開催した「認知症とともに生きるまち江府町講座」において、鳥取県西部在住の認知症と診断された本人らでつくる「認知症本人グループ山陰ど真ん中」のメンバーである米村功さんと船原良夫さんにお越しいただき、ご本人たちに語っていただきました。お二人の語りから一部ご紹介します。

◯認知症だからという先入観をもたないで家族やまわりが先まわりしないで
「50代後半のときに認知症の診断を受けました。記憶しづらいため生活のしにくさはありますが、手帳やメモを見ながら日常生活でやることを自分で一つ一つ組み立てていく工夫をすることで生活を送ることができています。家族はよかれと思って本人のすることを先取りしてやったり答えたりしますが、時間がかかっても自分で考えてやることが大事と思っています。家族やまわりは、認知症だからできないだろうという先入観を持たないで、本人が考えて自分でやることを奪わないでほしいと思うのです。」

◯〞自分の手で悩んでやり遂げる〞
「本人グループのメンバーでカヌー作りにチャレンジし完成することができました。“自分の手で悩んでやり遂げる”が私たちの合言葉です。時間がかかっても失敗しても自分たちの手でやり遂げることが、認知症の進行を遅らせると思います。認知症になっても、目標をもって自分らしく生活できることを多くの人に知ってほしいです。」
今年も12月1日の「認知症とともに生きるまち江府町講座」で認知症の人本人にお越しいただきお話を伺う予定にしています。ぜひ皆さまお越しください。

◎認知症に関する相談窓口
・江府町総合健康福祉センター内 江府町地域包括支援センター
【電話】0859-75-6111
・鳥取県認知症コールセンター
【住所】米子市糀町1-10
月〜金 10〜18時
【電話】0859-37-6611

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