監修:江府町立図書館館長 宇田川 恵理
こんにちは!江府町立図書館の宇田川です。江府町立図書館の本棚にある、ちょっと気になる「こんな本」を、紹介していきたいと思います!
■『月刊たくさんのふしぎ』(小学館)
「月刊たくさんのふしぎ」は、毎月異なるテーマを取り上げ、子ども向けに解説している雑誌です。2月号の「まど・窓・まど」では、窓の形をとおして、様々な国の文化や歴史が見えてきますし、9月号の「植物をやめた植物たち」では、光合成をやめた植物の不思議な生態について知ることができます。40ページという限られたページ数の中で、豊富なイラストや写真を交え、専門家がそれぞれの語り口で解説している、興味深いシリーズです。
子ども向けに作られてはいますが、大人にもぜひ読んでいただきたいと思います。「いろいろ色のはじまり」では、化学者である著者が、鉱物や植物を使って、実際に顔料や染料を作る方法を紹介しています。その過程を知ることで、いかに人間が美しい色に魅せられ、生み出すために工夫してきたのかが伝わってきます。これまで当たり前であったことの背後にある、広い世界が見えてくるように感じるのです。
本の最後には著者紹介が載っていますので、他の著書や情報を探してみることもできます。「たくさんのふしぎ」を入口に、好奇心の旅へ出てみませんか?まずは、気になるタイトルを探し、ぱらぱらとめくってみてください。これまで知らなかった世界が広がるはずです。
◎大人の方がハマるかも!?
宇田川館長
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