白石町長コラム「不易流行(ふえきりゅうこう)」Vol.90

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〜よき伝統を守りながら(不易)進歩に目を閉ざさないこと(流行)によって「理想」を創造する〜

■オリンピック選手から学ぶ
奥大山江府学園では人材育成を目的にした、ふるさとキャリア講演会を実施しています。2月19日にはブナの森校舎で東京オリンピックボクシング女子フェザー級の金メダリスト・入江聖奈さんを講師に開催されました。「不器用な私が金メダリストになれた思考力」というテーマでの講演。私はこの講演会でいくつかの素晴らしいと感じたことがありました。
一点目は子どもたちの講演に向かう姿勢・態度です。通常の授業よりも長めの時間だったと思いますが、騒ぐことなく熱心に聴いていたこと。そして、講演の最後に入江さんに対して積極的に質問していたこと。講演に対するお礼の言葉も素晴らしかったです。
二点目は講演会の進め方です。希望される町のみなさんも参加していただけるようにしたこと。講演自体を理解することが難しい一、二年生にも、最後の質疑応答のところには参加してもらい、奥大山江府学園のすべての児童・生徒が一緒に参加できたこと。
三点目は入江聖奈さんの人柄、魅力、そして講演内容です。金メダリストとは思えない、われわれ一般人との距離の近さ。そしてボクシングからカエル研究へと次のステージに切り替える思い切りの良さ。「長所に気づいて伸ばしていくこと」「短所は平均レベルまで向上させる」というお話は私の参考になりましたし、「負けたくないという気持ちと思考で人一倍、二倍頑張る」という点も心に響きました。
きっと子どもたちの心にも、それぞれに響いたものがあったと思います。今後もこうした機会を作っていきたいと思います。

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