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自治体の皆さまへ

ご存じですか?「発達障がい」 第2回

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鳥取県琴浦町

「発達障がい」は認知度が低く周囲の誤解もあるため、本人、家族、周りの人に「発達障がい」を知ってもらうきっかけ作りとして掲載します。今回は自閉スペクトラム症の特性について紹介します。

■自閉スペクトラム症とは?
対人関係や社会性の発達に偏りがあり、コミュニケーションをとることが苦手です。
想像力を働かせることや、耳で聞く言葉、会話を理解することが得意ではありません。
特定のものごとに対するこだわりがあり、独特の考え方や行動のパターンを持っているので、集団の中に入るといろいろな問題や困ったことに直面してしまいます。
年齢や知的障がいの有無、症状の程度などにより、いろいろな特徴や症状があらわれてくるため、一人ひとりに合った適切な支援をする必要があります。

▽人とのコミュニケーションや社会的交流が苦手
共感性が薄く、他人と楽しみを共有しづらい。
含みのある言い回しや、言葉の裏にある相手の真意を汲み取ることが苦手で、相手の感情が読めず友だちづきあいが下手。
暗黙のルールや状況の理解が苦手で、言ってはいけないことや、言うべきでない場面で思ったことをすぐに口にしてしまう。
話し方が独特だったり、一方的に話をするなど会話が成り立たないことがある。

▽イメージを共有することが苦手
抽象的な言い方が理解できず、言葉や会話の内容を汲み取ることが苦手。目の前にないものを考える、実際にない事柄を考えるのが苦手。
概念や抽象的・象徴的なことがらの理解が困難。また、会話の中で省略されたことがらや示されていないことがらを推測するのが苦手なため、常識や基本的ルールがわからないと言われがち。

▽活動や興味の範囲がせまい
特定のものごとに対するこだわりが強い一方、興味のないことには無関心。
自分の行動パターンやものにこだわり、周りの人や習慣、行動予定のわずかな変化にも驚いて苦痛を感じてしまう。

▽多動や不器用
集中力が続きにくく、姿勢のくずれがみられる。落ち着きがなかったり、思いついたら衝動的に行動することもある。
スプーンや箸が上手に使えない、ボタン掛けが上手にならないといった不器用さが目立つ場合もある。

▽アンバランスな感覚
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚といったさまざまな感覚に偏りがある。
身体に触られるのは過剰に反応して嫌がるのに、けがの痛みには反応しない、日常的な雑音(人の会話や犬の吠え声など)にはひどく不快感を示すが、多くの人が耐え難い金属やガラスの摩耗音は平気、など。

○得意なこと
・興味関心があることにはすごい集中力を発揮し、暗記が得意。
・常識にとらわれないようなユニークな発想力がある。
・誠実で、きまったルールや手順はきっちり守ろうとする。
※鳥取県発達障がいハンドブックより

問合せ先:福祉あんしん課
【電話】52-1706

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