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読書の秋を楽しむ 10月27日~11月9日は読書週間です!(1)

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鹿児島県さつま町

図書室に並べられているたくさんの本は、どうやって選ばれて、役目を終えたらどうなるの?
今回は、図書室の本の一生や図書室で働く人の想いをご紹介!
図書室の裏側を知って、本をもっと楽しもう!

■図書室の裏側をのぞいてみよう! まずは図書室の本のことを教えちゃいます!
図書室の本って、いつ、どうやって来るの?読まれなくなった本はどうなるの?
意外と知らない「本の一生」を紹介!

○STEP01 選書 購入する本を選ぶ
月初めに購入する本を選びます。職員が事前に購入する本の候補を挙げ、図書室に置くのにふさわしいかや利用者のニーズに合っているかなど、1冊ずつ話し合って決めています。このときに利用者からのリクエストも参考にしています。町では3図書室で、年間約2,000冊の本を購入しています。

○STEP02 納品・装備 貸出できる状態にする
本を貸し出せる状態にすることを装備といいます。書店に置いてあるような状態で届いた本をきれいな状態に保つため、フィルムでコーティングします。また、スムーズに貸し出せるように、本の情報を登録するためのバーコードシールを貼ります。

○STEP03 登録管理 システムに登録する
書籍名や著者名、購入金額、分類などを図書室のシステムに登録します。寄贈された本も、図書資料として登録する場合はこの作業を行います。登録を行うことで、本のキーワード検索もできます。

○STEP04 開架・配架 本棚に並べる
棚から本を借りられる状態にすることを開架といいます。全ての本の背表紙には、本の住所を示す分類番号が記されたラベルが貼ってあり、その番号に従って本を並べます。

○STEP05 貸出・返却 利用者に貸し出す
1人10冊まで借りることができます。貸出期間は2週間です。返却は町内3図書室のどこでもOK!各図書室の外にあるブックポストであれば、開館中でも閉館時間でも返却できます。

○STEP06 閉架・除籍 古い本を書庫に移す
利用者が棚で見つけられなかった本を、職員がバックヤードの書庫から探して貸し出すことを閉架といいます。スペース確保のため古い本などは書庫に移し、点検時に除籍本を選定します。除籍本はシステムから削除され、0円古本市に出品されます。

■図書司書にインタビューしました! 図書室で働いている人ってどんな人?
こども図書館~えほんの森~
図書司書 野間 和奏(のま わかな)
読書で出会えた言葉に元気をもらい、何度も励まされ、心の支えになりました。

○司書を目指したきっかけは?
幼い頃から本が大好きで図書館に通っていて、将来は本に関わる仕事をしたいと思っていました。司書になりたいと思ったのは中学生の頃。学校で司書の方がお仕事紹介をしてくれたことがきっかけです。その時の「司書は、本と人をつなぐお仕事です」という言葉がとても心に残ったんです。私も本のことを伝える仕事がしたいと思い、司書を志しました。
その後、司書資格を取得するために大学で勉強する中で、地域の方との距離が近い公共図書館で働きたいと思うようになりました。しかし、御縁がなく、卒業後は企業の事務職として約10年働きながら、図書館で働きたいという夢をずっと持っていました。そして、今年4月、さつま町の図書司書として採用され、長年の夢をかなえることができたんです。

○本を好きになったきっかけは?
本好きな家庭で育ち、身近に本があふれていたため、自然と好きになりました。幼い頃は母の読み聞かせが大好きで、最初に好きになった絵本は「三びきのやぎのがらがらどん」。今でも忘れられない大切な一冊です。
本の好きなところの一つは、すてきな言葉に出会えることです。読書で出会えた言葉から元気をもらい、何度も励まされ、心の支えになりました。出会えた言葉は、その人だけの特別なものになります。また、知識が得られることも本の魅力です。知りたいことの答えが見つかる瞬間、分かった瞬間の発見は楽しいと思います。同じ本でも読む年齢で感じ方が変わることがあり、読書は、一生楽しめるものだと思います。

○司書の仕事の中でうれしかったことは?
利用者の方が探していた本を見つけて手渡した際に「図書室に来てよかった。本を探してくれてありがとう」と言ってもらえたときは本当にうれしかったです。利用者の方からの「ありがとう」という言葉はとても励みになりますね。また、自分が選んで購入した本の貸し出しがあったときも、うれしい気持ちになります。

○図書室の注目ポイントは?
図書室には、小説などの読み物以外にも、事典や図鑑などもあり、知りたいことを調べることができます。各分野の本を分類別に掲示して並べているので、調べたいことに関連する資料も同時に探せます。郷土に関する資料もありますので、鹿児島県やさつま町について調べたいときは、郷土資料コーナーがおすすめです。
そのほか、読みたい本の予約もでき、図書室に置いていない本は、県立図書館から取り寄せることもできます。また、図書室に入れてほしい本があれば、リクエスト本として選書の際に参考にします。新刊も毎月入荷しており、ホームページでお知らせしていますのでぜひご覧ください。図書室には、難しい本だけではなくおもしろい本もたくさんあるので、気軽に遊びにきてもらえたらうれしいです。

○これからの抱負を一言!
図書室に来てくださった方に本を通して少しでも役に立てるよう、これからも様々な業務に一生懸命取り組み、経験を積んで、本の良さ、読書の楽しさ、図書室の良さを伝えられる司書を目指して頑張りたいです。

『図書室HP』は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。

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