文字サイズ
自治体の皆さまへ

SATSUMA×WORK さつま×しごと(Vol.26)

5/27

鹿児島県さつま町

■鶴田ダム×亀井慎平
神子地区の奥深くに悠然とそびえる鶴田ダム。南九州一の大河である川内川と共に暮らす私たちにとって川の水量を調節する鶴田ダムはなくてはならない存在です。鶴田ダム管理所で技官として働く亀井慎平さんは、配属されて2年目を迎える19歳。川内川下流域の住民の安全を守るため日夜奔走しています。
ダムの重要な機能の一つに大雨による川の氾濫を防ぐ「洪水調節」があります。普段はダム内の点検や補修などを行っている亀井さんも、昨年9月に台風14号が上陸したときは実際に洪水調節に携わりました。
「下流の川が急に増水しないように、また、ダムに水が貯まり過ぎないように、ゲートを開け閉めして水の放流量を調節するのが洪水調節です。雨量の予報や上流からの流入量などを基にどれくらい水を放流するかを決めるのですが、状況が目まぐるしく変わるため、常に対応に追われていました。1年目の私にできることは限られていましたが、上司や先輩方と協力して無事に乗り切ることができました」と振り返る亀井さん。
「私たちの操作一つが、下流域に住む方々の生活に大きく関わるという責任を感じながら対応しています」とその覚悟を話します。
鶴田ダムでは、一般の方にもダムを身近に感じてもらおうと見学会を開催していて、亀井さんはダムの内部や操作室の案内をしています。
「大勢の見学者の前で話すのは緊張しますが、自分の説明に対して皆さんがリアクションをしてくれるのはうれしいですね。まだまだ経験が浅いので、毎回反省の繰り返しです。見学会を通して地域の方々に鶴田ダムのことを知ってもらい、信頼関係を築いていけたらいいなと思います」と語る亀井さん。まだ19歳ながらも培った経験を糧にして、防災の最前線で闘い続けます。

○亀井 慎平(かめい しんぺい)さん(19)
虎居地区在住。熊本県で生まれ育ち、高校在学中に国家公務員試験に合格。高校卒業後に鶴田ダム管理所に配属される。普段の仕事はダムの維持管理で、工事の発注など様々な事務をこなす。本町に住み始めて2年目。町内のイベントに参加するのが楽しみ。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU