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SATSUMA×WORK さつま×しごと(Vol.27)

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鹿児島県さつま町

■茶農家×熊田明日香
求名地区で家族と共にお茶の生産から加工、販売までを行っている熊田明日香さん。茶摘みの時期になると、専用の機械を操り、広大な茶園を移動しながら茶葉を摘み取ります。撮影当日は緑茶用の茶摘みの最終日。摘み取られた後の茶園には、お茶の爽やかな香りが広がっていました。
熊田さんが生産しているお茶は、全て有機栽培で農薬不使用。厳しい条件の下で、管理に膨大な労力が必要となりますが、安全でおいしいお茶のためには手間を惜しみません。「農薬を一切使わないため、当然雑草も生えますし、害虫も付きます。雑草は茶園を見回りながらひたすら引き抜き、害虫に対しては、益虫であるササグモというクモを使って駆除しています。また、他の農場の農薬が付かないよう、近くで別の作物を生産している農家さんには、茶摘みが終わるまでは農薬の散布を待ってもらっています」と話します。
「お茶にとって大切なのは土作り」と語る熊田さん。「年に数回肥料を与えるのですが、私たちが使う有機肥料は茶園に優しい分、効き始めが遅いため、タイミングが難しいです。土の状態を確認しながら、与える肥料の種類や量を調節しています」とそのこだわりを話します。
現在7種類のお茶を生産している熊田さんは「べにふうき」という品種を使って紅茶を作っています。
「べにふうきは元々飲料メーカーとの契約で緑茶用に生産していました。紅茶向きのお茶だったので、これを使って紅茶を作りたいと思っていたところ、妹が農業大学校で紅茶の製法を学んでいたため、一緒に作ることにしました」と経緯を話します。
「工程のほとんどが手作業のため、一度に少量しか作れませんが、できるだけ多くの方に届けたいです」と語る熊田さん。お茶の可能性を広げるべく、ひた向きに努力を続けます。

○熊田 明日香(くまだ あすか)さん(34)
求名地区出身。農業大学校でお茶の基礎や害虫対策を学んだ後、実家の家業である茶業に携わる。緑茶の加工は父の孝治さん、紅茶の加工は明日香さんが行う。

薩摩のさつまでのインタビュー記事は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。

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