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SATSUMA×WORK さつま×しごと(Vol.37)

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鹿児島県さつま町

■木工職人×折尾 星砂
柏原地区に事務所を構える株式会社杉建。建物の新築やリフォームを請け負う同社は、昨年4月に木工部を創設し、木のぬくもりが感じられる家具や日用品を製造しています。木材の優しい香りが広がる作業場で、製作に打ち込むのは折尾星砂さん。デザインから施工に至るまで全てを手掛ける若き職人です。
折尾さんが初めて木工に触れたのは中学生のとき。美術の授業で、彫刻刀を使って鍋敷きに模様を描いたことが始まりです。「できた鍋敷きを母にプレゼントすると、とても喜んでくれたのを覚えています」と振り返る折尾さん。大工の娘だった母の勧めもあり、高校卒業後は宮之城高等技術専門校へ進学し、家具づくりの基礎を習得。2年生のときには技の日本一を競う技能五輪全国大会に鹿児島県代表として出場しました。
入社後、物置きになっていた小屋に、自作の作業台と棚を設置して製作活動を始めた折尾さん。箸置きや郵便受けなど、木の魅力を生かした作品が人気を集めています。「SNSで海外の家具を見たり、外食をしたときにお店の食器やテーブルを眺めたりして、デザインの参考にしています」と情報収集を欠かしません。
昨年12月、地域ブランド「薩摩のさつま」の取組の一環として、売上金の一部を使って通学バスの停留所に設置するベンチが作られました。折尾さんは、認証事業者や宮之城中学校の生徒と共に制作に携わる中でものづくりの喜びを再認識したと話します。「皆さんが笑顔で作っているのを見て、もっとたくさんの人にものをつくる楽しさを味わってもらいたいと思いました。今後は、木工のワークショップなどもやってみたいですね」と笑顔を見せる折尾さん。「やりたいことが多過ぎる」と笑う職人の挑戦はまだまだ続きます。

○折尾 星砂(おりお せいさ)さん(22)
佐志地区在住。アルバイト先の居酒屋で、杉建の従業員と知り合ったことが縁で同社に入社。製作活動のほか、イベントなどに出店して製品の魅力をPRしている。

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