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自治体の皆さまへ

地域おこし協力隊通信(No.77)

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鹿児島県中種子町

■初めての「たけんこかぎ」
「たけんこかぎ」、初めて聞いたとき頭の中が「?」でいっぱいでした。「タケノコの匂いをかぐ?それって何が楽しいの?」とモヤモヤしていました。
謎めいた「たけんこかぎ」に先日、とうとう参加してきました。竹屋野ニガダケ生産組合の方々と一緒に竹屋野の山の奥へと進むと、海とオーギ畑が見える見晴らしのいい景色から、空が急に狭くなって竹に囲まれたジャングルのような景色に移り変わります。竹が生い茂る中、見渡しても人が入っていけそうな場所はありませんが、その中を組合の方は足場を作ってどんどん進んでいきます。私も負けじと、竹と格闘しながら中へと入り込んでいきます。組合のお母様が「こっちにいいのが生えてるからおいで!」と教えてくれるのですが、その場所にたどり着くのに1、2分。たけんこを収穫するのに数十秒。なんというどんくささでしょう。お母様たちは散歩をするかのような早さで竹やぶの中を進み、ささっとたけんこを収穫してどんどん先へ進んでいきます(たけんこセンサーでも付いてるのか?!と言いたくなるくらい見つけるのが早い)。そんな私も1時間後にはたけんこをささっと収穫できるようになっていました。見つけたり竹やぶの中を歩くのは、まだ時間がかかりますが、山の中はどこも同じ景色で遭難してしまいそうなのに、地元の方々は感覚で自分がどこにいるかわかるのですね。最後はスタート地点に戻ってこれました。
たけんこかぎの後は、皮をむいて切って包装する作業に移ります。私は皮をむく担当になりました。ここでも経験の差が顕著に表れ、私がたけんこを1個むき終わる頃に、組合の方は雑談しながら4個5個とむき終えているのです。しかも凄くきれいに。このままでは手伝いではなく「邪魔しに来ている」の方がぴったりきてしまうので、より経験を積んで上手になりたいです。
収穫したたけんこを、お裾分けしていただいたのでその日のうちに味噌汁でいただきました。自分で収穫したたけんこは、より一層おいしく感じました。お店でなんとなく食べていたニガダケの天ぷらも、収穫の時の苦労を思い出すとこれまで以上にありがたみを感じられそうです。
大山 愛

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