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資料館だより(522号)

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鹿児島県中種子町

■中種子の石敢當
石敢當、鹿児島県では「せきかんとう」、「せっかんとう」と呼ばれ、沖縄県では「いしがんとう」、「いしがんどう」と呼ばれることが多いです。石敢當は、丁字路や三叉路などの突き当りに設置します。丁字路や三叉路は魔物がぶつかってくると信じられ魔物の侵入を防ぐために石敢當を置き魔物を弾き飛ばします。石敢當の発祥は中国で、台湾、マレーシア、ベトナム、シンガポールなどにも分布しています。
日本では沖縄県、鹿児島県で特に多く見られます。中種子町においては確認できただけで3カ所あります。一つ目は野間栄町の国道から熊野へ分かれる三叉路、二つ目は旭町商店街を北に進むと床屋さんが正面に見えてくる三叉路、三つ目が伏之前住宅と種子島中央高校の間の道を大平方面に進むと右側の民家の壁に設置してあります。
先日、南種子町島間の上妻城に行く機会があり、城内にも古い石敢當を確認することができました。
皆さんの集落内にも人知れずひっそりと石敢當が置かれているかもしれません。
(町文化財保護審議会 住岡 重寛)

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