あっぱれ!伊佐盛(イサモリ)Vol.36

8／32

◆伊佐を愛するシンガーソングライター
・歌手　実愛(みお)さん

「たくさんの方々に支えられてここまでやってくることができました」と話すのはシンガーソングライターの実愛さん。昨年デビュー20周年を迎えました。
歌手を志したきっかけは、「大学4年の時に、友達が勝手にオーディションに応募したから」なんだそうです。「職業としては現実味が無かったので、歌手になろうとも思ってなかったです」と笑う実愛さん。そのオーディションに見事合格するも、将来を熟考し、一度はスカウトを断ったそうです。しかし、社会人として充実した生活を送っていたある日、知人の訃報に触れたことで気持ちに変化が生じたといいます。
「一度きりの人生。挑戦もせずに後悔したくない」と本気で歌手になることを決意。2002年8月に青空風音(あおぞらかざね)として「南州あばれ太鼓」でデビューを果たすと、「新人枠ヒット賞」を獲得するなど高い評価を受けました。
デュエット曲も発売するなど順調に思えた歌手活動ですが、そこは厳しい芸能界。2006年に体調を崩して、全身の脱力感からマイクを持つことさえできなくなってしまいました。「もう歌手をやめよう…」と失意の中、支えになったのは地域の方々の存在でした。『元気になってね』『ずっと待ってるよ』との温かい励ましが実愛さんの背中を押してくれたそうです。
5月21日にリリースする「曽木の滝〜桜の精の物語」には、そんなふるさとへの感謝の気持ちが込められています。
「いつも応援していただきありがとうございます。この歌が幅広い世代の方々に親しまれ、みなさまに少しでも恩返しができるよう精一杯頑張ります。たくさんの愛が実りますように」