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自治体の皆さまへ

令和5年度 施政方針(2)

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鹿児島県伊佐市

◇基本目標3 郷土を愛し、豊かな心を育むまち
・教育
児童生徒に確かな学力を身に付けさせるため、各種学力調査の分析を踏まえ、児童生徒一人ひとりが「分かった」「できた」と実感する授業づくりを通して、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に取り組みます。また、タブレット端末(※3)等の利活用について、重点的に取り組み、児童生徒の情報活用能力の育成を図ります。
特別支援教育については、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズを的確に把握し、最適な学びの場の提供に向けて学校、幼稚園、保育園、こども園からの情報を共有するための組織の充実を図ります。
児童生徒の抱える問題は、複雑化、多様化してきており、教職員をはじめ教育相談員、スクールソーシャルワーカー(※4)等がそれぞれの専門性を生かし、日頃から児童生徒が相談しやすい体制を整備するとともに、困り感のある保護者への支援を充実させながら、福祉、医療等の関係機関との連携を密にし、家庭への切れ目ない支援を行います。
社会教育については、市民の主体的な学習活動や社会参加を支援するための場の確保や充実した学びの機会を提供し、すべての人々が学び続けることができる環境づくりに取り組みます。
人権教育については、社会教育のすべての領域において、人権意識の醸成を図ります。
家庭教育や青少年教育については、学校・家庭・地域が一体となって青少年健全育成を行うとともに、「伊佐さわやかあいさつ運動」を通じて、地域ぐるみの青少年育成の気運を高めます。
図書館においては、利便性の向上に努め、利用しやすい図書館運営などにより、読書活動の推進を図ります。

・文化
文化芸術については、県文化協会主催による「県民文化フェスタ」をはじめ、さまざまな文化芸術活動に対し、団体等の発表の機会の確保や、情報提供に努めるとともに、多くの市民が身近なところで、幅広いジャンルの文化芸術に触れることができるよう、市文化協会等と連携してまいります。
文化財事業については、文化財の適正な保存活用に努め、市民が郷土の文化財に親しむ環境づくりや周知を行い、併せて郷土芸能の伝承・振興に努めます。

・スポーツ
スポーツについては、延期となっていた国体が「特別国民体育大会 燃ゆる感動かごしま国体」として10月に開催され、本市では湯之尾のカヌー競技場でカヌースプリント競技が行われます。炬火リレーの実施やドラゴンボート大会などへの支援など、市をあげた取組を行い、大会成功に向け万全を期してまいります。
このほか、奨学金制度において、本市に定住就業する場合に返還を免除等する制度の創設や、学校給食に係る保護者負担額の軽減のための支援を行うなど、教育を取り巻く環境整備に取り組みます。

◇基本目標4 ともに支え合い、いきいきと暮らせるまち
・健康
高齢者がいつまでもいきいき
と住み慣れた地域で暮らせるよう、「元気度アップ・ポイント事業」等の介護予防事業をより身近な場所で展開するとともに、介護と医療の連携や身近な地域における「お助け隊」(※5)などをはじめとする支援の輪を広げるための生活支援体制整備事業などを推進します。
また、認知症高齢者に対する理解や支援をより広く深いものとするために、小・中・高校生等に対する認知症サポーター養成講座を実施するほか、権利擁護のために成年後見制度(※6)の利用支援などを行います。
さらに、令和6年度からの「第10次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画」策定を関係者のみなさまのご意見を伺いながら行います。
市民の健康づくりにおいては、運動不足、過度の飲酒や過剰な塩分摂取などの生活習慣が要因となる疾病予防のため、健康に関する相談、教室、ポイントアップ事業等の動機付けを行いながら、市民が主体的に健康づくりに取り組む「セルフケアの習慣化」を促進します。
各種健(検)診、保健指導により、病気の早期発見、早期治療につなげるとともに、受診率の向上に向けた取組を進め、併せて、糖尿病・慢性腎臓病(CKD)の重症化予防対策についても、継続して実施します。
また、「高齢者の保健事業と介護予防の一体的事業」の取組により、健康寿命が延伸するよう努めます。
国民健康保険については、コロナ禍での経済状況等を鑑み、これまで国保税率を据え置いてきておりますが、決算分析を行いながら、適正な税率の検討、国・県からの公費確保、特定健診をはじめとする保健事業の推進による医療費適正化に努め、事業の安定的な運営を図ります。
新型コロナウイルス感染症対策については、冒頭申し上げましたとおり、国の方針、動向を注視しながら、医師会や保健所などの関係機関と連携して対策に当たるとともに、平常時における地域医療提供体制の充実を図るため、関係機関と連携し、診療科の維持や医師確保に関する取組を実施します。

(※3)タブレット端末…液晶画面に指を触れて操作を行うタイプの薄型軽量のコンピューターのこと
(※4)スクールソーシャルワーカー…いじめや不登校、虐待、貧困など、学校や日常生活における問題に直面する子どもを支援する社会福祉の専門家
(※5)お助け隊…高齢世帯などのお困りごと(庭の除草、電球取替など)を、地域住民が代行するために結成された組織のこと
(※6)成年後見制度…認知症等で判断能力が十分でない人について、権利を守る援助者(家庭裁判所により選任された成年後見人等)を選ぶことで、法律的に支援する制度のこと

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