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令和6年度 施政方針(2)

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鹿児島県伊佐市

2 主要施策等の概要(続き)
基本目標3「郷土を愛し、豊かな心を育むまち」
すべての子どもたちの可能性を引き出すための取組の一つとして、地域の身近な景観を切り口として、各校区の魅力や課題についてSDGsの観点からの総合的な学習の時間における探究を行い、その成果として教育版マインクラフト(※4)を活用して3D(立体)化するなど、ICT(※5)教育の充実を図ってまいります。
また、乳幼児から小学校への就学、その後の進学・進路等、それぞれの段階、時期における子どもたちへの支援のあり方について、新たに行政・大学・医療機関の三者が連携して情報を共有し多面的な支援を進め、特別支援教育の充実を図ってまいります。
昨今、児童生徒の抱える問題は、複雑化・多様化してきており、教職員をはじめ教育相談員、スクールソーシャルワーカー(※6)等がそれぞれの専門性を生かし、日頃から児童生徒が相談しやすい体制を整備するとともに、登校できない児童生徒の居場所づくりを行い、困り感のある保護者への支援も充実させながら、福祉、医療等の関係機関との連携を密にし、家庭への切れ目ない支援を行います。
このほか、教職員が授業などの教育活動に十分注力できる環境の整備や、理科室などの特別教室の整備に取り組みます。
社会教育については、市民の多様なニーズに対応した生涯学習講座の開設を行い、生涯学習機会の充実に努めます。
人権教育については、すべての人びとがしあわせに暮らすために、人権感覚あふれる共生社会の実現に取り組みます。
家庭教育や青少年教育については、学校・家庭・地域が一体となって青少年の健全育成を推進するとともに、「伊佐さわやかあいさつ運動」を市内の主な事業所に展開し、明るく元気なまちづくりに取り組みます。
図書館においては、利便性の向上に努めるとともに、街なかにオープンした図書館臨時窓口の定期的なイベントを通じ、商店街を利用する市民も巻き込み、読書活動の推進を図ります。
文化財事業については、文化財の適正な保存活用に努め、市民が郷土の文化財に親しむ環境づくりや周知を行い、併せて郷土芸能の伝承・振興に努めます。
文化芸術については、市文化協会や各関係団体と連携し、文化芸術活動を行っている団体等の発表機会の確保や、活動状況などの情報提供に努めるとともに、多くの市民が身近なところで、幅広いジャンルの文化芸術に触れることができるよう、自主文化事業を企画開催してまいります。
スポーツについては、市スポーツ協会や各関係団体と連携し、競技力向上の推進と、スポーツ推進月間におけるスポーツに親しむ機会の提供や、スポーツ合宿の誘致により交流人口の増加を図り、地域活性化につなげてまいります。
また、体育施設を安心安全に利用できるように、安全対策と環境整備に努めてまいります。

基本目標4「ともに支え合い、いきいきと暮らせるまち」
高齢者が住み慣れた地域でいきいきと暮らせるよう、校区コミュニティなど身近な場での「元気度アップ・ポイント事業」をはじめとする介護予防活動や住民主体の通いの場の充実など、高齢者の地域社会参加による効果的な介護予防の取組を展開するとともに、切れ目のない医療と介護の連携、「生活支援体制整備事業」などによる住民相互の支え合いによる地域づくりの後方支援など、介護予防と生活支援ニーズの一体的な取組を進めます。
また、認知症の人やその家族に対する理解や支援の輪が広がるよう、児童生徒を含む市民を対象とした認知症サポーター養成講座のほか、認知症予防講演会や「脳の健康チェック、出張相談会」の実施など、幅広い世代の人に認知症予防に対する関心を持っていただけるよう啓発してまいります。
さらに介護サービスの適切な提供のために事業者との連携や介護人材確保の取組を進めます。
健康的な生活のためには、食事、運動、休養のバランスが重要であるため、健康に関する相談・教室などで、食の大切さに関する意識向上や、運動習慣を身に付ける動機付けなどの支援を行い、市民の主体的な健康づくりにつなげてまいります。併せて、特定健診や各種検診の受診率向上に努め、病気の早期発見、早期治療を推進し、生活習慣病の発症、重症化予防のための支援を実施します。
地域医療については、関係機関と連携し、診療科の維持、医療人材確保に努めるとともに、休日や夜間でも市民が安心して受診できる医療体制の確保を図ります。
国民健康保険については、被保険者数の減少や、一人あたり医療費の増加等により厳しい財政状況が続いていることから、収納率向上などの収入確保対策の強化や医療費適正化等の取組を行い、計画的、段階的に財政健全化に取り組んでまいります。
また、「高齢者の保健事業と介護予防の一体的事業」を継続し、健康寿命の延伸をめざす取組を推進します。
新型コロナウイルス感染症は、昨年5月8日に感染症法上の5類感染症に位置付けられたことで、個人や事業者の主体的な選択を尊重した基本的感染対策を基本とすることとなり、それに伴い令和5年度末でワクチンの特例臨時接種は終了します。今後は、国の予防接種基本方針に沿って、予防接種法上の位置付けを考慮した定期接種実施について検討してまいります。
身近な地域においては、市民の自助、互助の意識の醸成を図りながら、地域共生社会の実現に向けた取組を継続するとともに、複雑化、複合化した支援ニーズに対応するため、社会福祉協議会や民生委員児童委員協議会、校区コミュニティ協議会などの関係機関と相互に協力しながら、重層的な支援体制の構築を図ります。
基幹相談支援センターについては、増加する地域課題に対し、専門職による丁寧な相談対応を行ってまいります。
また、生活に困窮している市民に対しては、その状況に応じた対応や自立の助長を行いながら、不安の解消と安心できる暮らしを支援します。

(※4)教育版マインクラフト…プログラミング教育、情報教育、協同学習などの教材として使用できるものづくりゲームの一種
(※5)ICT…Information and Technology/情報通信技術の略。コンピューターやデータ通信に関する技術をまとめた呼び方
(※6)スクールソーシャルワーカー…いじめや不登校、虐待、貧困など、学校や日常生活における問題に直面する子どもを支援する社会福祉の専門家

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