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あの日の惨事を風化させないために 金峰町扇山土砂災害から30年

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鹿児島県南さつま市

平成5年の台風13号による土砂災害で21人もの尊い人命が失われて、今年で30年目を迎えます。
平成5年といえば、屋久島や姫路城等の日本初の世界遺産登録、レインボーブリッジの開通、Jリーグの発足等、日本が大きく発展した年になります。
しかし、鹿児島県においては梅雨の長雨や台風上陸による多くの豪雨災害に見舞われた年でもありました。
6月から8月にかけて、停滞する梅雨前線の影響で総降水量1000ミリを超す記録的な豪雨が九州南部を襲い、鹿児島県でも8月1日の姶良市・霧島市(8・1水害)や、8月6日の鹿児島市(8・6水害)などの集中豪雨をもたらし、住宅浸水や土砂災害など多くの被害を受けました。
さらに9月3日には、中心気圧930ヘクトパスカル、最大風速50m/s、当時「戦後最大級」と報道された台風13号が薩摩半島南部に上陸、県内全域において、大雨と強風による被害が多発しました。なかでも旧金峰町の扇山地区では、地区の3分の1にあたる20人が風当たりの弱く安全と思われていた民家に避難していたところ、連日の雨による地盤の緩みと台風による暴風、1時間に110ミリを超す豪雨により裏山が崩れ、この民家と共に一瞬にして大量の土砂に飲み込まれました。また、同日、白川南谷地区でも1人ががけ崩れでなくなりました。
公園として整備されている扇山の被災地跡には、21人全員の名前が刻まれた慰霊碑と、犠牲者の一人、当時金峰中学校1年生だった畠中勝幸(かつゆき)さんが授業で書いた詩「野原はうたう」が記された詩碑が建てられており、30年目となる今年は同公園で慰霊式も予定されています。
この惨事を風化させぬよう、災害の教訓として後世へ伝え、市民一人一人がいざという時に備え、日ごろから避難経路や家族との連絡手段、身を守る方法を確認しておきましょう。
また、防災関係機関と地域住民が一体となり、災害発生時の応急対策に関する検証・確認と、住民の防災意識の高揚を図る目的に、市総合防災訓練を実施します。

■市総合防災訓練
日時:9月3日(日)午前8時15分~午前10時35分
場所:ボートピア金峰周辺

■地震防災対策の現状調査に係る住民アンケートについて
内閣府より住民アンケートの依頼がありましたのでご協力をお願いいたします。
アンケートの目的:大規模地震による被害は、主に津波・揺れ・火災に大別されます。それらの被害に対して、避難施設の整備や建築物の耐震化等の対策が進められています。一方で、津波からいち早く避難する意識の徹底や、日頃からの備えの再確認をし、いざというときに迷わず行動できるようにしておくことも、被害の軽減につながります。
内閣府では、今後の防災対策に活かすため、日頃の防災意識や対策等に関する調査を実施します。一人でも多くの皆様に回答頂きたく、ぜひ意見をお聞かせください。また、本アンケート調査を通して、皆様一人一人が防災意識を高め、日頃から災害への備えに取り組んでいただけますと幸いです。
実施期間:8月31日まで(予定)
対象者・実施形式:全国(WEB回答)
※住民が自発的に回答
回答方法:以下のURLからご回答ください(QRコードから移動できます→本紙参照)
【URL】https://en.surece.co.jp/kaiko2023/(アンケートサイトへ移動します)

問い合わせ先:以下のURLをご確認ください。(QRコードから移動できます→本紙参照)
【URL】https://www.bousai.go.jp/kyoiku/questionnaire/qa.html

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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