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自治体の皆さまへ

まちへの想い

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鹿児島県南大隅町

町内を巡り、まちへの想いを伺います。
今回は、登尾地区公民館長の瀬崎幹郎さんにお話を伺いました。

■登尾地区公民館
本町の中西部に位置する登尾地区は、西側は鹿児島湾に面し、東側は野首岳をはじめとする険しい山が沿岸部まで迫っています。沿岸部の旧登尾小学校から6キロほど山を登ると野尻野地域があります。人口は約260人で、苙、下園、大川、野尻野自治会の4つの自治会で構成されています。
瀬崎さんが高校進学を機に地元を離れ、Uターンで登尾地区に戻ったのは約25年前でした。
「風景はあまり変わっていなかったけれど、登尾地区に同級生は少なかった。同窓会を開いてもなかなか集まれないよね」と話されます。

■活動とコロナ禍の影響
登尾地区公民館では、旧登尾小・中学校周辺や登尾地区集会施設の清掃活動や花いっぱい運動、講師を依頼して地域に合わせた講習会なども開催しています。以前はインストラクターによる健康運動教室や町の栄養士による栄養教室、防災マップを使って地区の状況に応じた防災講座を開催したことも。今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため約3年中止していたグラウンドゴルフ大会・カラオケ大会が計画されています。
以前は、校区内でチームを作ってソフトボールやミニバレーボール大会などが開催できましたが、人口減少や高齢化でチーム編成が難しくなり、それならみんなが参加できるようにと、グラウンドゴルフ大会へ変更されたとのこと。
さらに楽しんでもらいたいと、5年ほど前から午後にカラオケ大会を開催するようになりました。カラオケの歌声とにぎやかな話声で盛り上がっていたそうです。「カラオケは女性の方が積極的に楽しんでくれていたみたい。歌うのが好きな人が多いのかな」と笑顔で話されます。
今年5月、下園自治会のグラウンドゴルフ大会が開催され、約40人が集まりました。午前中に集落の清掃作業、午後からグラウンドゴルフ大会と交流会が行われました。毎日、忙しく働いている方から「集まってするのはおもしろい」との声をいただき、やってよかったと感じているとのこと。
「コロナ禍前と比べても、参加してくれる方々が減ったという感じはない。声をかければみなさん参加してくれる」

■これから
「地区の活動は参加してくれるからできること。地区の活動に対してご協力をいただきたい」
「朝晩、会ったとき、車ですれ違ったとき、頭を下げる。自然にできるような地域になれば」
「心配しているのは、今後の公民館活動を担う役員、若い人がなかなかいないこと」

コロナ禍を経て地域の活動は変わりつつありますが、顔を合わせる、言葉を交わす機会をより多く作り出すことができるのは、やはり自治会、地区公民館の活動だと感じます。
身近なつながりの積み重ねが地域に広がり、地域がつながっていくことを願っています。

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