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自治体の皆さまへ

GIGAスクール通信vol.19

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鹿児島県 垂水市

令和3年度から、GIGAスクールによる一人一台端末を本格的に活用した教育が始まった垂水市。ここでは、市民の皆様に、GIGAスクールはどういったものなのか解説するとともに、各校の取組を紹介することで、GIGAスクール構想を基にした教育に親しみを持っていただければと思います。

■『主体的な学びと考えを深め合う』生徒の姿
7月7日(金)に、垂水中央中学校で、県下の教育関係者約100人が参加して鹿児島県教育委員会指定「学校における教育の情報化」研究協力校として研究公開を行いました。様々なアプリを使った生徒の学習活動の様子や職員会議等の校務におけるICT機器の活用を紹介し、その後、各学年で授業を公開しました。
1年生国語科では、1台のモニターに課題を提示し、もう1台のモニターに「自分の意見を効果的に伝えるために何が必要か」について、生徒が各々の考えを提示、発表し、共有した情報を基に自分の意見を練り上げていきました。2年生道徳科の授業では、スマホを持っていない友人へ連絡しなかったことに対する心の葛藤について、デジタルホワイトボードのJamboardを使って生徒が自分の意見を紹介したり、互いの考えを整理したりする活動を行いました。また、自分の考えを表現する際に、タブレットと紙を選択するなど、生徒が主体的に表現方法を選ぶ場面もありました。3年生の学級活動の授業では、何のために働くのかについて、デジタルアンケート機能のFormsを使って、考えを集約し、分かりやすく提示したりしました。
今回の研究公開をステップとして、ICT機器を効果的に活用し、強みを活かし弱みを補い合う個別最適な学びと協働的な学びの充実を図る教育活動やICT機器を活用した情報発信に取り組んでいきたいと考えています。

■ICTの活用で子どもが主体的に取り組む運動会を
小学校に一人一台端末が導入されて3年目になります。柊原小学校では、委員会活動や学校行事に取り組む際に、児童がタブレットPCとクラウドを活用して、主体的に活動を進めています。今回は、運動会でのICT活用の取り組みを紹介します。運動会スローガンの募集は、児童が中心となって委員会活動で行いました。児童がGoogleクラウドの機能を使って「運動会スローガン募集」フォームを作成し児童代表委員会で提案を行い、MicrosoftTeamsで全校児童に通知しました。これまでは高学年のみが話し合い、挙手で意見を募っていましたが、フォームで募集することでより多くの児童が積極的に意見を発表する姿が見られました。翌週の委員会活動の時間に集まった案を基にスローガンが完成しました。児童朝会の時間にTeamsのビデオ会議機能で配信し、各学級にスローガンを伝えました。また、表現運動で踊るソーラン節は、昨年先輩が踊った映像をクラウド上の共有フォルダに入れておき、各自が好きな時間に、好きな場所で見られるようにしました。低学年の児童は、昼休みをはじめ休日の家庭でも進んで練習に取り組み、「踊れるようになったよ」と喜んでいました。さらに、赤白の応援合戦の練習でも、昨年のエール交換の映像や各応援団で工夫して考えた応援の型を共有フォルダに入れておくことで、練習を効率的に進めていました。ICTの活用で、これまでにも増して「自分たちで作る運動会」という意識が高まり、盛り上がりを見せました。

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