■the First 「初めまして」の病院が誕生します!
私たちが生きていく上で、必要不可欠な医療。
垂水市内の医療機関により、私たちの日々が支えられています。
そして、令和6年5月7日、本市が進める「産婦人科医療体制確保事業」を通じて女性のための新しい医療機関が誕生します。
▼公益財団法人慈愛会 慈愛会垂水サテライトクリニック
所在地:垂水市本町77
診療時間:13:30~16:30
診療日:火曜日・木曜日 ※祝日除く
外来予約制:
・電話予約受付(火曜日・木曜日)13:30~16:00
【電話】0994-35-1583
・WEB受付(QRコードは本紙をご覧ください)
◇慈愛会垂水サテライトクリニックとは?
5月7日、子育てや医療等において、本市と連携している公益財団法人慈愛会(今村総合病院等を運営する法人)が、本市初となる産婦人科医療機関「慈愛会垂水サテライトクリニック」を開設します。同クリニックでは、分娩は取扱いませんが、妊婦健診や更年期外来、女性の心身の不調に対する漢方治療等が行われ、女性のための新しい医療環境が誕生します。
◇垂水市と公益財団法人慈愛会との連携
本市と慈愛会は、今から約2年前の令和4年5月10日に「垂水市と公益財団法人慈愛会との包括連携協定」を締結し、垂水市民の妊娠期から子育て期にわたり、安心して子育てができる環境の充実や、医療・健康に関すること等、6つの連携事項に基づき、「元気な垂水づくり」の実現に向けて連携しています。具体的な取り組みとして、同会から医師や専門職の協力を得て、「言語相談会(言語に関する課題がある乳幼児に対する言語聴覚士による相談・検査)」や「講演会(出産・子育て・女性の悩み等に関する講演)」・「女性がん検診(女性がん検診を同会医療機関で受診できる)」等の実施に加え、令和5年4月からは、「垂水市における産婦人科医療導入」について検討を開始しました。
◇「産婦人科がない」という地域課題にどう立ち向かうか。
垂水市の郷土史である「垂水市史(下巻)」には、昭和初期に「助産所」が12か所あったと記されています。また、医療関係者からの聞取りによると、平成29年3月に惜しまれながらも閉院した「垂水徳洲会病院」には、昭和62年頃まで、診療科目の一つとして産婦人科(分娩の取扱いはない)があったとのことです。
しかしながら、現在垂水市内に産婦人科医療機関はなく、女性が婦人科診療や妊婦健診等を行う際は、垂水市外の医療機関を受診することが日常的となり、身体的、経済的、時間的な負担が生じています。
この状況を踏まえ、本市と慈愛会にて協議を重ねた結果、令和5年12月18日に「産婦人科医療体制確保事業に関する協定」を新たに締結し、慈愛会が垂水市内に産婦人科医療機関を開設・運用し、本市が医療体制確保に必要な経済的支援(補助金)を慈愛会に対して行うことで、女性の健康長寿の延伸と、子育て世代が安心して、子どもを産み育てられる環境の整備を図ることとしました。
「地域課題を少しでも早く軽減したい」という両者の熱意と、肝属郡医師会や垂水市議会をはじめとする関係機関のご理解とご協力のもと、協議開始から約1年、慈愛会垂水サテライトクリニックのオープンが実現しました。
●クリニック開設までの主な流れ
R04.05.10 包括連携協定を締結
R05.03.09 本市から慈愛会へ産婦人科についてのご提案(事業案)
R05.05.15 第1回zoom会議 ※本市と慈愛会との会議
R05.06.13 第2回zoom会議
R05.07.19 第3回zoom会議
R05.08.17 第4回zoom会議
R05.09.07 第5回zoom会議
R05.09.21 全体対面会議
R05.10.20 第6回zoom会議
R05.11.20 垂水市議会 全員協議会
R05.12.15 第7回zoom会議
R05.12.18 産婦人科医療体制確保事業に関する協定締結
R06.01.15 クリニック工事開始
R06.02.15 第8回zoom会議
R06.03.14 第9回zoom会議
R06.03.29 クリニック工事完了
R06.04.12 全体対面会議
R06.04.29 オープニングセレモニー ※セレモニーの模様は6月号掲載予定。
R06.05.07 クリニックオープン
※上記期間内には、現地視察や関係機関への説明等を実施。
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