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フレイル予防のためのいきいき長生きコラム(2)和田医院 和田米夫院長

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鹿児島県屋久島町

宮之浦の上浜地区にある和田医院は、先代が昭和22年に開院し、今年で76年になります。長い年月、地域の医療機関として町民の健康を支えてきた院長の和田米夫先生にかつての様子や、現在受診される高齢者の方々への関わり方などについてお話を伺いました。

―院長が和田医院を継いだのはいつごろですか?
昭和54年。元々は胸部外科医だったが、父の後、島の産科医がいなくなることから県からの依頼もあって産科医となった。徳洲会病院ができるまで、延べ1000人のお産に携わった。お産は契約のようなものだから常に待ち受けておく状態でなければならない。当時はずっと病院に待機しているような状態だったな。テレビを見ることができなかったね。テレビの音で患者さんが来た音だと思ってしまうこともあったから。昔は宮之浦界隈は飲み屋街だったから喧嘩でけがをして、受診してくる人もいたよ。その頃は部分麻酔の手術を帝王切開も含めて年間100件ほどしていたね。

―高齢者の患者さんはどのような疾患で受診されますか?
主に血圧・コレステロール・糖尿病・不整脈などの慢性疾患。その他に風邪などの体調不良の方だね。2021年は来院者全体のうち、生活習慣病などの慢性疾患が330人だった。僕は高齢者の方には、型にはめるような無理な制限はせず、会話をしながら患者さんの生活に合わた改善方法を提案するように心がけている。院長を支える看護師さんは、「調子が悪かった患者さんも、世間話を交えながらの診察で、『落ち着いた』『楽になった』と不安が軽くなって帰る方も多いです」と話していました。

このコーナーでは、町内の医療機関などから、健康で長生きするための「耳より情報」をお届けします。

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