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町誌編さん室の島のむんがたり

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鹿児島県徳之島町

■ふたつの暦~新暦・旧暦~
年中行事などの予定を確認するのに欠かせないカレンダー。徳之島ではあまり見ることがありませんが、カレンダーによっては、「旧○月○日」と書かれ、「旧暦」を記しているものがあります。月の満ち欠けにより月を数える方法で、「太陰暦(たいいんれき)」と呼ばれたりもします。一方で、太陽の運行を周期とした太陽暦は、明治5年(1872年)に明治政府が採用します。太陽暦は新暦と呼ぶこともあります。
徳之島でもかつては、年中行事、農作業、集落のまつりや芸能などは旧暦で行っていたようですが、生活改善運動や産業構造の変化により、旧暦で行っていた年中行事、農作業、集落の祭りや芸能などを新暦で行うようになりました。余談ですが、新暦は毎年必ず12ヶ月ですが、旧暦は年によっては13ヶ月になることがあり、その場合、同じ月が2回あることがあります。その場合、「閏(うるう)○月」とし区別します。
筆者の出身は沖縄県ですが、現在でも旧暦を用いて行事をすることが多いです。例えば、お盆は、必ず旧暦の7月13日~15日に行います。仏壇や火の神(ウカマガナシ・カマドの神様)に供えてあるお茶とお水、お酒をかえるのは、必ず旧暦の毎月1日と15日にかえます。また、漁業のまちとして有名な糸満市では、旧正月を盛大に祝う習慣が続いており(今年は2月10日)、漁船に大漁旗を掲げ、学校も授業を短縮しているようです。
筆者も徳之島の年中行事、祭りや芸能について学んでいる最中ですが、実は旧暦の行事については見聞きしたことはあるものの、実際にしたことがありません。沖縄へ帰省する時は、両親に旧暦の行事を教えてもらいながら実践したいと思います。
(郷土資料館 大屋匡史)

問合せ:郷土資料館
【電話】0997-82-2908

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