■令和6年度 施政方針
下平市長が令和6年第1回志布志市議会定例会で示した「施政方針」を掲載します。
市政運営を担わせていただいてから7年目に入り、2期目の折り返し点を過ぎたことになりますが、所信表明でお示しした8つの政策ビジョンの実現に向けて、引き続き関係課で相互に連携し、総合的かつ計画的に取り組んでまいります。
志布志港の産直港湾としての認定や都城志布志道路の令和6年度全線開通、志布志東部地区から始まる歴史遺産の活用、地域コミュニティ協議会と市との協働によるまちづくりなど、本市には限りない可能性が秘められています。先人たちが守り築き上げてきた「ひと」、「まち」、「みなと」、「ふるさと」をさらに輝かせ、次の世代へと引き継ぎ、その可能性を最大限に生かすまちづくりを推進してまいります。
「市民が主役のまちづくり」「誰一人取り残さないまちづくり」を基に、市民目線で市民の立場に立つという方針の下、4つの行政経営指針として顧客満足度志向・オンリーワン・成果主義・先手管理をもって、市民ニーズへの迅速な対応と行政運営の効率化に努めてまいります。
市民の皆様への接遇については、「あたえたいこと」として挨拶・態度・笑顔・対応・一生懸命・言葉・徳を職員一人一人が意識するよう、徹底してまいります。
現場主義の徹底を図り、多くの現場に出向き、その実態を把握し、課題を解決するための施策の実現に向けて、職員一丸となって全力で取り組んでまいります。
職員一人一人が志布志市職員としての誇りと自覚を持って、そして高い志を掲げて、市民の皆様に信頼される市政の実現に向けて全力で取り組み、行ってみたいまち・住んでみたいまち・住んで良かったまちとなるよう、魅力あるまちづくりを目指してまいります。
そのために、私自身が先頭に立って、市職員の可能性を最大限に引き出しながら、一緒になってさまざまな課題に挑戦し、将来都市像である「未来へ躍動する創造都市志布志」の実現に向けて全力で取り組んでまいります。
これまでの「当たり前」に大きな変化が起きた、いわゆる「ポストコロナ社会」においては、絶えず世の中の動きにアンテナをしっかり張り、市民ニーズに機動的に対応できる体制の構築に努め、引き続き、コロナ禍による経済活動への影響からの回復や物価高騰対策について、国の制度を活用しながら全力で取り組んでまいります。
急激な物価高騰、人口急減や少子化・超高齢化による深刻な人手・担い手不足、異常気象や大規模災害、新たな感染症など、不確実性が高く、これまでにない地域課題が増えていくと予測される今後は、先に実現したい未来を具体的に描き、その実現のために今必要とされる取組や選択肢のアイデアを数多く生み出すことを狙いとした「バックキャスティング」による考え方を持って、より効果的で効率的な施策を自ら展開していくことを目指してまいります。
市政運営に当たりましては、1つの課だけでは解決できない課題も多いことからも、庁内横断的に連携し、情報の共有と分析に努め、全課で取り組んでまいります。
限られた職員数で、市民サービスを向上させながら多種多様な課題に対応していくために、グループ制による連携強化や柔軟な組織運用による業務の平準化・働き方改革を進め、近年の社会情勢の急速な変化に対応するため、組織機構についても機能集約などの再編を進めてまいります。
令和6年度は、令和8年度を終期とする第2次志布志市総合振興計画後期基本計画の折り返しとなる重要な年であり、各施策の着実な推進による目標人口の確保を当初予算の柱とした上で、若者の地域定着支援、結婚・子育て支援、魅力的で安心して暮らせるまち、DX・GXなどの変革による地域課題の解決、この4つの視点を持って施策を構築し、令和6年度の当初予算を編成したところです。
「入るを量りて出ずるを制す」を基本方針として、事業の優先度を見極め、より効果の高い事業に重点的に取り組むことができるよう、職員一人一人が徹底したコスト意識の下、国・県などの動向を注視しながら的確に対応しつつ、歳入・歳出両面にわたる行財政改革に取り組んでまいります。
市民の皆様と共にまちづくりに取り組むために、今後も引き続き、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
※原文の一部を抜粋し、広報紙の表現に変えて掲載しています。
なお、原文はホームページで公開しています。
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